ハンドメイド発送方法の料金比較
クリックポスト、ネコポス、ゆうパケットの料金・サイズ・追跡の違いを比較。作品ジャンルや販売価格に合わせた発送方法の選び方を解説します。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -薄くて軽い作品は全国一律料金のポスト投函型配送が使いやすい
- -送料は作品価格や利益率に直結するため、販売価格とセットで考える
- -高単価品や破損しやすい作品は補償・梱包厚・受け取り方法も確認する
ハンドメイド発送方法は価格設定の一部
ハンドメイド作品をminne、Creema、BASEで販売するとき、発送方法は「あとで決めるもの」に見えがちです。けれど実際には、送料は利益に直結します。
たとえば販売価格1,500円のアクセサリーで送料が185円か360円かでは、手元に残る金額が大きく変わります。さらに梱包資材、台紙、OPP袋、緩衝材、ショップカードまで含めると、発送にかかるコストは意外と小さくありません。
イベント販売では、商品を入れる袋にロゴやショップ名を入れると持ち歩き中の宣伝になり、帰宅後にも思い出してもらいやすいという声があります。ネット販売でも同じで、梱包はただの保護材ではなく、ブランド体験の一部です。
だからこそ発送方法は、安さだけでなく「作品価格に合うか」「購入者に安心感があるか」「梱包した状態でサイズ内に収まるか」まで見て選びたいところです。
クリックポスト、ネコポス、ゆうパケットの比較
薄型のハンドメイド作品でよく候補になるのが、クリックポスト、ネコポス、ゆうパケットです。どれもポスト投函型で、在宅受け取りが不要な点は共通しています。
| 発送方法 | 料金 | サイズ目安 | 重さ | 追跡 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| クリックポスト | 185円、2026年10月1日から240円 | 長辺34cm以内、厚さ3cm以内 | 1kg以内 | あり | 自宅でラベル作成、ポスト投函可 |
| ネコポス | 契約・販売サイトにより異なる、上限385円 | 長辺34cm以内、3辺合計60cm以内、厚さ3cm以内 | 1kg以内 | あり | 配送が早め、補償上限3,000円 |
| ゆうパケット | 厚さ1cm以内250円、2cm以内310円、3cm以内360円 | 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、厚さ3cm以内 | 1kg以内 | あり | 厚さ別料金、郵便局やポストから発送可 |
2026年9月時点では、クリックポストは185円ですが、2026年10月1日から240円へ改定予定です。これから商品ページや送料設定を見直すなら、改定後の金額も前提にしておくと、あとから利益が削られにくくなります。
ネコポスは、ヤマト運輸との契約や、minneなどの販売サービス経由で利用条件や料金が変わります。minneのかんたんミンネ便ではネコポスが使えるため、匿名配送や発送場所の便利さを重視する作家さんには候補になります。
ゆうパケットは厚さによって料金が変わるため、1cm以内に収まる紙ものや薄い布小物なら使いやすい一方、3cm近くになると360円になります。厚みが出やすい作品では、送料込み価格にしたときの利益を必ず確認しましょう。
クリックポストが向いている作品
クリックポストは、薄くて軽い作品を全国一律で送りたいときに使いやすい発送方法です。自宅で宛名ラベルを作成し、ポスト投函できるので、日中に郵便局へ行きにくい作家さんにも向いています。
向いている作品の例は、アクセサリー、ステッカー、ポストカード、薄手の布小物、紙雑貨、刺繍ワッペンなどです。厚さ3cm以内に収まるなら、かなり幅広いジャンルで使えます。
ただし、クリックポストには損害賠償がありません。高単価の一点ものや、壊れやすいガラス作品、繊細な立体アクセサリーを送る場合は、送料の安さだけで決めない方が安心です。
また、185円から240円への改定後は、低価格商品の利益設計に影響が出ます。たとえば800円の商品で送料込みにしている場合、送料55円の差は小さく見えても、月に30件発送すれば1,650円の差になります。小さな差でも、継続販売では見逃せません。
ネコポスが向いている作品
ネコポスは、スピード感と追跡、一定の補償を重視したいときに検討しやすい方法です。最短翌日配送に対応しているため、購入者に早く届けたい作品や、プレゼント需要がある作品にも合います。
アクセサリー、スマホケース、布小物、ヘアアクセサリー、薄型のインテリア雑貨など、厚さ3cm以内に収まる作品なら候補になります。2025年11月からサイズが厚さ3cmまで拡大されたため、以前は少し厳しかった梱包でも入りやすくなりました。
一方で、ネコポスは誰でも同じ条件で使える発送方法ではありません。ヤマト運輸との契約、またはminneなど契約のある販売サービス経由で利用する形になります。BASEやCreemaで販売している場合は、自分のショップで実際に使える配送手段かを確認しましょう。
補償上限は3,000円です。販売価格が3,000円前後までの作品なら安心材料になりますが、1万円を超える作品では補償が足りないこともあります。その場合は、宅急便コンパクトや宅急便など、手渡しや補償のある配送方法も比較したいところです。
ゆうパケットが向いている作品
ゆうパケットは、厚さに応じて料金が変わる点が特徴です。厚さ1cm以内なら250円、2cm以内なら310円、3cm以内なら360円です。
クリックポストより高くなるケースはありますが、専用あて名シールを使って郵便局やポストから出せるため、ネット決済やラベル印刷の環境が整っていない場合にも使いやすい発送方法です。
紙もの、薄い布小物、ステッカーセット、軽いパーツ類など、厚さを抑えられる作品と相性が良いです。逆に、ピアスやイヤリングを箱に入れて送る場合は、緩衝材を含めると2cmや3cmに近づきやすくなります。
ここで注意したいのは、作品そのものの厚みではなく「梱包後の厚み」で判断することです。台紙、OPP袋、プチプチ、箱、ショップカードを入れたあとに3cmを超えると、予定していた発送方法が使えません。発送直前に焦らないよう、代表的な作品は梱包済みの状態で測っておくと安心です。
作品ジャンル別の選び方
発送方法は、作品ジャンルごとにある程度パターン化できます。ただし同じアクセサリーでも、台紙だけで送るのか、箱に入れるのかで送料は変わります。
- 紙もの、ステッカー、ポストカードはクリックポストやゆうパケット1cm以内を検討
- ピアス、イヤリング、ヘアアクセサリーはクリックポスト、ネコポス、ゆうパケットを梱包厚で比較
- スマホケースや薄型ポーチはネコポスやクリックポストが候補
- ガラス、陶器、キャンドルなど破損しやすい作品はポスト投函型にこだわりすぎない
- 高単価の一点ものは補償額と手渡し配送も含めて検討
イベント販売では、小さい商品はポップなどで遠くから見えるようにすると立ち止まってもらいやすい、という作家さんの声があります。ネット販売でも同じで、小さな作品ほど「届いたときの見え方」が印象を左右します。
薄く送ることだけを優先して梱包が簡素になりすぎると、作品の価値まで軽く見えてしまうことがあります。送料を抑えながらも、台紙やショップカードでブランド感を伝える工夫は残しておきたいところです。
販売価格に合わせた送料の考え方
発送方法を選ぶときは、作品価格とのバランスを見ることが大切です。低価格の商品ほど、送料の割合が高くなります。
たとえば1,000円の商品に送料360円を込みにすると、購入者にはわかりやすい反面、作家側の利益は圧迫されます。さらに販売手数料が送料込み価格にかかる販売サイトもあるため、実質的な手取りは思ったより少なくなります。
ネットショップで売れないからといって安くしすぎると、後々、委託販売やイベント出店の手数料で苦しくなることがあります。送料も同じで、「とりあえず作家負担」にすると、販売数が増えたときほど負担も増えます。
送料設定は、主に次の3パターンで考えられます。
- 送料別にして、作品価格の見え方を保つ
- 送料込みにして、購入者にわかりやすく見せる
- 一定金額以上で送料無料にして、まとめ買いを促す
どれが正解というより、作品単価と客単価に合うかが大事です。500円台の商品が多いショップと、5,000円以上のギフト作品が中心のショップでは、送料の見せ方も変わります。
送料で赤字にならないための確認項目
発送方法を決める前に、最低限確認したいのは「送料」「梱包費」「販売手数料」「作業時間」です。送料だけを見ていると、実際の利益を見誤ります。
- 梱包後の厚さと重さを測っている
- 送料改定後の金額も見込んでいる
- OPP袋、台紙、緩衝材、封筒、箱の費用を入れている
- 送料込み価格に販売手数料がかかるか確認している
- 高単価品は補償額が足りるか見ている
- 再発送や破損対応の可能性も考えている
特にクリックポストのように料金改定が決まっている発送方法は、商品価格を見直すタイミングにもなります。送料が上がった分をすべて作家側で吸収するのか、一部を価格に反映するのか、早めに決めておくと慌てずに済みます。
まとめ
ハンドメイド発送方法は、クリックポスト、ネコポス、ゆうパケットのどれかを単純に選ぶだけではなく、作品ジャンル、梱包後サイズ、販売価格、補償、購入者の受け取りやすさを合わせて考えるのが現実的です。
薄くて軽い作品ならクリックポストは使いやすく、スピードや補償を重視するならネコポス、厚さ別に柔軟に選びたいならゆうパケットが候補になります。ただし、2026年10月1日からクリックポストは240円へ改定予定のため、これからの価格設定では送料の変化も含めて利益を確認しておきましょう。
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