ハンドメイドの発送方法比較
クリックポスト、レターパック、ゆうパケット、宅急便コンパクトを料金・サイズ・追跡で比較。作品ジャンル別に送料設定の考え方も整理します。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -薄くて軽い作品はクリックポストやゆうパケットが使いやすい
- -厚みや補償、手渡しの安心感が必要ならレターパックプラスや宅急便コンパクトを検討する
- -送料は実費だけでなく梱包材・作業時間・破損リスクも含めて価格に組み込む
ハンドメイド発送は「安さ」だけで選ばない
minne、Creema、BASEで作品が売れたとき、意外と迷うのが発送方法です。
「できるだけ送料を安くしたい」 「でも破損や紛失は怖い」 「追跡なしで送って、お客様から問い合わせが来たらどうしよう」
ハンドメイド販売では、送料はただの事務作業ではありません。作品価格、利益、お客様の安心感にそのまま関わります。
特にネットショップで売れない時期に、送料込み価格をなんとなく下げてしまうと、あとから委託販売やイベント販売を始めたときに手数料で苦しくなることがあります。発送方法は、価格設定の一部として考えるのがおすすめです。
この記事では、クリックポスト、レターパックライト、レターパックプラス、ゆうパケット、宅急便コンパクトを、ハンドメイド作家目線で比較します。
主な発送方法の比較
まずは、よく使われる発送方法をざっくり整理します。料金は改定されることがあるため、実際に使う前には各配送会社や販売サイトの最新情報を確認してください。
| 発送方法 | 料金の目安 | サイズ・厚さの目安 | 追跡 | 向いている作品 |
|---|---|---|---|---|
| クリックポスト | 185円前後 | A4程度・厚さ3cm以内 | あり | アクセサリー、紙もの、薄い布小物 |
| レターパックライト | 430円前後 | A4程度・厚さ3cm以内 | あり | 薄型の雑貨、書類同封ありの作品 |
| レターパックプラス | 600円前後 | A4程度・厚さ制限なし | あり | 厚みのある布小物、軽めの立体作品 |
| ゆうパケット | 厚さで変動 | A4程度・厚さ3cm以内 | あり | 小型作品、フリマ・EC連携発送 |
| 宅急便コンパクト | 地域で変動 | 専用BOX | あり | 陶器、キャンドル、壊れやすい作品 |
クリックポストは送料を抑えやすく、追跡もあるため、ハンドメイド作家に人気です。ただし、厚さ3cm以内という条件があるので、梱包後のサイズ確認が欠かせません。
レターパックは専用封筒を使うため、梱包サイズの判断がしやすいのが利点です。ライトは郵便受け配達、プラスは対面配達という違いがあります。
宅急便コンパクトは送料だけを見ると高く感じますが、専用箱でしっかり守れるため、破損リスクが高い作品では結果的に安心です。
クリックポストが向いている作品
クリックポストは、薄くて軽い作品に向いています。送料を抑えながら追跡も付けられるため、初めてネット販売をする作家さんにも使いやすい方法です。
アクセサリー、ステッカー、ポストカード、刺繍ワッペン、薄手の巾着、布マスクのような作品なら候補に入りやすいでしょう。
ただし、注意したいのは「作品そのもの」ではなく「梱包後の厚さ」です。アクセサリーは作品だけなら薄くても、台紙、緩衝材、箱を加えると3cmを超えることがあります。
イベント販売では、商品を入れる袋にロゴやショップ名を入れると持ち歩き中の宣伝にもなりますが、ネット発送でも同じように、梱包はブランド体験の一部です。安く送るために梱包を削りすぎると、届いた瞬間の印象が弱くなったり、破損につながったりします。
クリックポストを使うなら、事前に実際の梱包状態で厚さを測る習慣をつけておくと安心です。
レターパックライトとプラスの違い
レターパックライトとレターパックプラスは、どちらも専用封筒で送れる発送方法です。違いは主に厚さと配達方法です。
ライトは厚さ3cm以内で、郵便受けに配達されます。プラスは厚さ制限がなく、対面で配達されます。
ハンドメイド作品では、次のように考えると選びやすくなります。
- 薄く収まる作品ならレターパックライト
- 少し厚みがある布小物ならレターパックプラス
- お客様に手渡しで届けたい作品ならレターパックプラス
- 箱で守りたい作品なら宅急便コンパクトも比較する
レターパックプラスは厚さ制限がないとはいえ、封筒が大きく変形するほど詰めると、見た目も受け取り体験も悪くなります。作品の価格帯が高い場合は、送料差だけでなく「届いたときに大切に扱われていると感じるか」も見ておきたいところです。
ゆうパケットはEC販売と相性がいい
ゆうパケットは、厚さに応じて料金が変わる小型荷物向けの発送方法です。販売サイトや契約形態によって使い方や料金が変わることがあるため、minne、Creema、BASEなどの管理画面で選べる配送方法も確認しておきましょう。
クリックポストと同じく、薄型作品との相性がよい発送方法です。特に同じサイズの商品を継続して販売している作家さんは、梱包資材を固定しやすく、発送作業の効率化にもつながります。
ネットショップを複数運営している場合、発送方法がショップごとに違うと管理が複雑になります。商品数が増えてきたら、在庫管理だけでなく「どの商品をどの配送方法で送るか」も一覧化しておくと、発送ミスを減らせます。
宅急便コンパクトは高単価作品の安心材料
宅急便コンパクトは、専用BOXを使う小型宅配便です。送料は地域によって変わるため、クリックポストやレターパックより高くなることが多いです。
それでも、陶器、ガラス、キャンドル、立体的なアクセサリー、繊細なドライフラワー作品などには向いています。
壊れやすい作品で送料を安くしすぎると、破損時の再制作、再発送、お客様対応の時間が大きな負担になります。材料費だけでなく、対応時間まで考えると、最初から少ししっかりした配送方法を選んだ方が利益を守れることもあります。
作品価格が5,000円、8,000円、1万円を超えるような場合は、送料の安さより「安心して受け取れること」を優先しても不自然ではありません。
作品ジャンル別のおすすめ発送方法
ここからは、作品ジャンル別に発送方法の考え方を整理します。あくまで目安なので、実際には作品サイズ、梱包材、販売価格に合わせて調整してください。
アクセサリーは、クリックポストやゆうパケットが使いやすいジャンルです。ピアス、イヤリング、ネックレスなどは小さく軽いため、薄型の段ボール箱に入れれば3cm以内に収まることがあります。ただし、立体パーツや天然石を使った作品は破損しやすいため、緩衝材を削りすぎないことが大切です。
布小物は、厚みによって選び方が変わります。ハンカチ、巾着、ぺたんこのポーチならクリックポストやレターパックライト。ふっくらしたポーチ、ぬいぐるみ、バッグチャームのような厚みがある作品は、レターパックプラスや宅急便コンパクトも検討しましょう。
紙もの、ステッカー、カード類はクリックポストと相性が良いです。折れ防止の厚紙や段ボールを入れても薄く収まりやすく、送料も抑えやすいジャンルです。すべてを手作業で作るのではなく、ステッカーなど一部を業者に頼んで商品展開する場合も、発送しやすさまで含めて設計すると利益管理がしやすくなります。
陶器やガラス作品は、宅急便コンパクト以上の配送方法を前提に考えるのが安心です。小さな豆皿や箸置きでも、落下や圧迫で割れる可能性があります。送料が上がる分、作品価格に梱包費と配送リスクを含めておきましょう。
送料込みと送料別、どちらがいい?
ハンドメイド販売では、送料込みにするか、送料別にするかも悩みどころです。
送料込みは、お客様にとって支払総額がわかりやすいのがメリットです。一方で、遠方発送や複数購入があると、作家側の利益が読みづらくなることがあります。
送料別は、実費に近い形で設定しやすいのがメリットです。ただし、商品価格が安く見えても、購入画面で送料が加わったときに高く感じられることがあります。
どちらを選ぶ場合でも、次の費用は忘れずに見ておきたいところです。
- 配送料
- 封筒、箱、緩衝材、OPP袋などの梱包材
- ショップカードや取扱説明カード
- 印刷、ラベル、テープなどの消耗品
- 梱包と発送にかかる作業時間
- 破損や再発送が起きたときのリスク
特にショップカードは、イベントでもネット販売でも、お客様に思い出してもらうきっかけになります。送料を抑えるために同梱物をすべて省くのではなく、リピートにつながるものは「販促費」として考えるのも一つの方法です。
送料を価格設定に入れると利益が安定する
ハンドメイド作品の価格を決めるとき、材料費と制作時間だけを見ていると、発送まわりのコストが抜けやすくなります。
たとえば、クリックポストで送るアクセサリーでも、送料185円前後、箱や緩衝材で数十円、ショップカードやラベル、梱包時間まで含めると、実際の負担はもう少し大きくなります。
1件あたりでは小さく見えても、月に20件、50件と発送すると差が出ます。送料を「お客様から別で受け取るもの」と考えるだけでなく、「販売に必要なコスト」として価格表に入れておくと、利益がぶれにくくなります。
作品ごとにおすすめ発送方法を決めたら、原価計算にも反映しておきましょう。
迷ったら「作品を守れるか」で決める
発送方法に迷ったときは、まず送料の安さではなく、作品を安全に届けられるかを基準にすると判断しやすくなります。
薄くて壊れにくい作品ならクリックポストやゆうパケット。厚みがあるけれど軽い作品ならレターパックプラス。壊れやすい作品や高単価作品なら宅急便コンパクト。
そのうえで、販売価格、梱包材、作業時間、お客様の受け取りやすさを見ていくと、自分のショップに合う発送方法が見えてきます。
送料は「あとで決めるもの」ではなく、作品設計と価格設定の一部です。ねだんナビの価格診断ページでは、材料費や制作時間とあわせて、送料や梱包費を含めた価格の見直しにも役立てられます。
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