「売れない時期」をどう過ごす?閑散期の過ごし方
2月・6月・9月など売上が落ちやすい閑散期の過ごし方を解説。新作開発、写真撮り直し、価格見直しなど、次の繁忙期に備える具体的なアクションを紹介します。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -閑散期は「売れない時期」ではなく「次に備える時期」と捉え直す
- -新作開発・写真撮り直し・価格見直しなど、繁忙期にできない作業に集中する
- -顧客の声を聞く時間を作り、次に売れる商品の種を探る
売れない時期は誰にでも訪れる
ハンドメイドを続けていると、不思議と売上が落ちる月があります。2月、6月、9月。年末商戦やイベントシーズンの直後で、ギフト需要が一段落するタイミングです。
毎日SNSを更新しても反応が薄い。新作を出してもいいねが伸びない。そんな時期は誰にでもあります。問題は、その時期に何をするかです。
焦って値下げに走るのか。手を止めて落ち込むのか。それとも、次の繁忙期に向けて静かに準備を進めるのか。閑散期の過ごし方が、その後3か月の売上を決めます。
閑散期にしかできない3つの作業
繁忙期は受注対応や発送に追われ、目の前の作業で手一杯になります。だからこそ閑散期は、普段後回しにしている「土台づくり」の絶好のチャンスです。
1. 写真の撮り直し
商品写真は時間が経つと、自分でも気づかないうちに古く見えてきます。背景の色味、構図、光の入れ方。半年前に撮った写真と今の流行は微妙に違います。
特に、よく売れている定番商品ほど写真を撮り直す価値があります。同じ商品でも写真が変わるだけでクリック率が上がり、結果として売上が伸びることは珍しくありません。
撮影の際は背景を変えて4パターンほど試し、どれが一番反応がいいか比較してみるのもおすすめです。
2. 商品紹介文の見直し
商品ページの説明文も、定期的に手を入れたい部分です。「素材」「サイズ」だけを淡々と並べた説明になっていないでしょうか。
見直すポイントはこのあたりです。
- どんなシーンで使えるかが想像できるか
- ギフトに向いているなら、その提案が含まれているか
- 検索されそうなキーワードが自然に入っているか
- お手入れ方法や使用上の注意が書かれているか
一気に全商品を直すのは大変なので、売れ筋トップ10から取りかかると効率的です。
3. 価格設定の見直し
材料費の高騰、送料の改定、自分の制作スピードの変化。価格を決めた当時と今では、前提条件が変わっていることがよくあります。
ただし、閑散期に「売るための値下げ」をするのは危険です。一度下げた価格は戻しにくく、委託販売やイベント出店の手数料を考えると利益がほとんど残らない、という事態になりがちです。
見直すべきは「下げる」ではなく「適正に整える」こと。原価が上がっているなら値上げの判断も必要ですし、逆に高すぎて手が出にくい価格帯があるなら、入門価格の商品を1つ作るという選択肢もあります。
新作開発に時間を使う
閑散期は新作のアイデアを練る最適な時期です。ここで大事なのは「自分が作りたいものを作る」のではなく、「お客様が欲しいものを作る」という視点です。
SNSで「次にどんな作品があったら嬉しいですか?」とアンケートを取ってみる。フォロワー限定のキャンペーン応募フォームに「欲しい商品」の自由記述欄を設ける。こうした小さなリサーチが、繁忙期に売れる商品の種になります。
商品ラインナップを考えるときは、利益率重視の主力商品と、手に取ってもらうきっかけになる入門商品の両方を用意するのが理想です。後者はステッカーやポストカードのように、業者に頼んでも原価が抑えられるアイテムでも構いません。
SNSとお客様との関係を温める
売上が落ちている時期こそ、過去のお客様とつながり直す時間を作ります。
リピーターに新作の予告を送る、購入から半年経った方にお手入れの案内を送る、SNSで制作風景を見せる。こうした「売り込まないコミュニケーション」が、次に商品を出したときの反応を底上げしてくれます。
イベント出店の経験がある方は、その場で名刺交換した作家さんと近況をやり取りするのもいい時期です。次のマルシェでお互いを紹介し合えたり、困った時に助け合えたりする関係は、長く続けるほど効いてきます。
やりすぎないことも大切
閑散期だからといって、すべてを一気に変える必要はありません。写真も紹介文も価格も全部刷新しようとすると、繁忙期前に疲れ果ててしまいます。
おすすめは「1か月に1テーマ」のペース。2月は写真、6月は紹介文、9月は価格、というように分散させると無理なく続けられます。
売れない時期は、次に売れるための準備期間です。焦らず、落ち込まず、淡々と土台を整える。それが続けられる作家とそうでない作家の分かれ道になります。
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