父の日ハンドメイドギフトの価格設定|男性向け作品で売上を作る
母の日に比べて市場が薄い父の日。革小物・ネクタイピン・ペンケースなど男性向けギフトの相場感と、母の日との価格差の付け方を解説します。ハンドメイド作家が父の日商戦で売上を作るための実践的なコツを紹介。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -父の日は母の日より客単価が高めに設定できる傾向にある
- -革小物・ネクタイピン・ペンケースなど定番カテゴリには相場の中央値が存在する
- -「実用性×ちょっといいもの」のポジションが父の日ギフトでは刺さりやすい
父の日は「市場が薄い」からこそ狙い目
母の日が終わってホッとひと息ついた頃、6月の第3日曜日に父の日がやってきます。正直なところ、母の日と比べると父の日の盛り上がりは控えめで、ハンドメイド販売の現場でも「母の日ほどは売れない」という声をよく聞きます。
ただ、これは見方を変えると「競合が少ない」ということでもあります。母の日に向けてアクセサリーやお花モチーフの作品が大量に並ぶ一方、父の日に向けて本気で商品を用意している作家はそれほど多くありません。検索流入の総量こそ少ないものの、「父の日 ハンドメイド」で探している人は明確に贈り物を探しているので、商品さえ用意できていれば購入につながりやすい市場です。
男性向けギフトの価格帯感覚
父の日ギフトでよく動くのは、革小物・ステーショナリー・アクセサリー類の3カテゴリです。それぞれの相場感をざっくり押さえておきましょう。
- 革のキーケース・コインケース: 3,000円〜5,500円
- 名刺入れ・カードケース: 4,500円〜8,000円
- ペンケース・ブックカバー: 3,500円〜7,000円
- ネクタイピン・カフスボタン: 2,800円〜6,000円
- 木製・真鍮のキーホルダー: 1,800円〜3,500円
母の日のアクセサリー帯(2,000円〜4,000円が中心)と比べると、父の日ギフトはやや単価が上がりやすい傾向があります。理由はシンプルで、革や真鍮といった素材コストが乗りやすいことと、「実用品だからちょっといいものを贈りたい」という購入動機が働きやすいことです。
母の日との価格差はどう付けるか
同じ作家さんが両方の季節商戦に出る場合、価格設計で迷うのが「母の日と父の日でどう差をつけるか」という点です。
考え方として一番分かりやすいのは、商品カテゴリそのものを変えてしまうことです。母の日にはアクセサリーやポーチ、父の日には革小物やステーショナリーといった具合に、価格帯が異なるカテゴリを使い分ければ、自然に客単価の差が生まれます。同じ素材・同じ工程でも「男性向け」というだけで2割ほど高くても受け入れられる、という肌感覚を持っている作家さんは少なくありません。
逆にやめたほうがいいのは、まったく同じ商品で色だけ変えて「父の日バージョン」として売ることです。贈り手から見ると「これは母の日の余りもの」に見えてしまい、価格を上げる根拠が立ちません。素材・サイズ・パッケージのどこかで男性向けの工夫を入れたほうが、価格に納得感が出ます。
「実用性×ちょっといいもの」のポジション
父の日ギフトで強いのは、毎日使う実用品で、自分では買わないけれど貰うと嬉しい価格帯のものです。
たとえば3,000円の革のキーケースは、自分で買うには「ちょっと高いかな」と迷う価格ですが、ギフトとしては「ちょうどいい」価格に収まります。この「自分では買わないけど贈り物としては適正」という感覚が、父の日商戦で価格を決めるときの軸になります。
逆に、1,000円台まで下げると「もっと安くていいものが市販にある」と比較されてしまいますし、1万円を超えると「お父さんにそこまで…」と贈り手が迷い始めます。3,000円〜6,000円のレンジが、心理的にも一番動きやすい価格帯です。
売れる父の日ギフトを作るための準備
商品づくりの段階で意識しておきたいことを整理します。
- ラッピングを父の日仕様にする(落ち着いた色味・男性が受け取って違和感のないデザイン)
- 商品写真に「使っているシーン」を入れる(スーツの胸ポケット、デスクの上など)
- 商品説明に「父の日ギフトに」というキーワードを入れる
- 5月上旬から販売開始する(母の日が終わってからでは遅い)
- メッセージカードのオプションを用意する
特に販売開始のタイミングは要注意です。父の日ギフトを探し始める人は、実は5月上旬〜中旬から動き始めています。「母の日が終わってから準備」では、検索のピークに間に合わないことが多いので、母の日と並行して父の日商品も棚に並べておくのが安全です。
商品ラインナップは2層で組む
父の日に限らずですが、ギフトシーズンの商品構成は「利益率重視の本命商品」と「手に取りやすい入口商品」の2層で組むのがおすすめです。
本命は5,000円前後の革小物やネクタイピン、入口は1,500円〜2,500円のキーホルダーや小さな雑貨。入口商品で「ねだんナビで買ったことがある」という体験を作っておくと、来年以降のリピートにつながります。父の日は一年に一度のイベントなので、その一回で利益を最大化しようとせず、長く付き合えるお客さんを増やす機会と考えたほうが結果的に売上は安定します。
父の日ギフトの価格設定で「この値段でいいのかな」と迷ったら、ねだんナビの価格診断で相場感を確認してみてください。革小物やステーショナリーなど男性向けカテゴリの中央値も調べられるので、価格決めの根拠づくりに使えます。
関連記事

ハンドメイドの梱包・ラッピングにいくらかける?コスト管理術
ハンドメイドの梱包・ラッピング費用、適正額はいくら?100均と業務用資材の比較、ブランド感を保ちつつコストを抑える具体策、原価計算への組み込み方まで現役作家目線で解説します。

ハンドメイド作品のオーダーメイド対応|価格と断り方
ハンドメイド作家のオーダーメイド対応について、追加料金の設定基準、見積もりの出し方、丁寧な断り方、トラブルを防ぐ受注フローまでを実例とともに解説します。

ハンドメイド作品の値下げはいつすべき?在庫処分の判断基準
売れ残ったハンドメイド作品、値下げか、リメイクか、廃棄か。判断に迷ったときの基準と、ブランドへのダメージを最小限にするセールのやり方を整理しました。
