相場が分かっても値段が決められない人
相場を調べても価格が決められないハンドメイド作家へ。平均に縛られず、自分の基準で値段を決めるための3つの考え方を解説します。相場は正解ではなくヒントです。
平均に縛られないためのハンドメイド価格設定の考え方
「相場は調べました。でも、いくらにすればいいか決められません。」
これは、本当によくある悩みです。相場を見たのに、逆に迷ってしまう。安い人もいるし、高い人もいる。平均くらいに合わせるのが無難なのかな、と考える。
でも、その"平均"に合わせようとすると、なぜか気持ちが苦しくなってしまう。
今日は、相場が分かっても値段が決められない人のために、価格の考え方をお伝えします。
結論から言うと、相場は正解ではありません。相場はヒントです。
そして、平均に合わせる必要はありません。
結論:相場は「答え」ではなく「目安」です
まず最初にお伝えしたいことがあります。
相場は、答えではありません。相場は、だいたいの目安です。
地図のようなものだと思ってください。地図は道の場所を教えてくれますが、どこを歩くかまでは決めてくれません。
値段も同じです。相場を知ることは大切ですが、そこに合わせることが正解ではありません。
理由:平均に合わせると自分を見失うから
平均はあなたのことを知らない
平均価格は、あなたのことを何も知りません。
- どれだけ時間をかけているか
- どんな思いで作っているか
- どんなお客さまに届けたいか
これらは、平均には含まれていません。
それなのに「みんなこのくらいだから」と考えると、自分の気持ちが置き去りになります。
私がトレンドブログで挫折した話
昔、私はトレンドブログに挑戦しました。人気ブログのアクセス数を調べて、「月10万PVくらいが普通なんだ」と思いました。
そこを目標にしましたが、現実はまったく追いつきませんでした。
本業もあり、記事を書くのも遅く、更新も続かない。
平均に合わせようとして、だんだん苦しくなり、結局やめてしまいました。
あとで気づいたのは、平均は目安であって、自分のペースとは別物だということです。
価格も同じです。
平均に合わせることが目的になると、自分の基準がなくなります。
具体例①:相場は「幅」で見る
相場を見るときに大切なのは、平均だけを見ることではありません。
- 一番安い価格はいくらか
- 一番高い価格はいくらか
- どのあたりに多く集まっているか
この「幅」を見ることです。
幅を見ると、「このジャンルにはいろんな価格がある」と分かります。
そうすると、「平均にしなければならない」という思い込みが外れます。
例えば、1,000円から3,000円まで幅があるなら、あなたが2,200円を選んでも、それはおかしくありません。
相場は一点ではなく、帯で見る。これだけで気持ちはだいぶ軽くなります。
具体例②:低・中・高の3つの価格を出す
次におすすめしたいのは、いきなり一つに決めないことです。
まずは三つの価格を出します。
- 少し低め
- 真ん中あたり
- 少し高め
この三つを書き出してみてください。
そして、自分に聞いてみます。
この価格で続けられますか。この価格で堂々と販売できますか。この価格をつけた自分を好きでいられますか。
すると、不思議と「これならいけそう」という価格が見えてきます。
大事なのは、売れるかどうかを当てることではありません。
自分が納得できるかどうかです。
具体例③:目指す場所を決める
価格は、戦略でもあります。
安めにして数を売るのか。少し高めで、ゆっくり選んでもらうのか。
どちらが正しい、ということはありません。
でも、目指す場所を決めないと、平均に引きずられてしまいます。
自分はどのあたりに立ちたいのか。どんなお客さまに届いてほしいのか。
そこを考えると、価格は自然に絞られていきます。
ねだんナビを「正解探し」に使わないでください
価格の幅を見るときに、便利なのが「ねだんナビ」です。
似た商品の価格帯をまとめて見ることができるので、相場の"帯"を確認しやすくなります。
ただし、大事なことがあります。
ねだんナビは「この値段が正解」と教えるツールではありません。
相場を見て、自分がどこに立つかを考えるための材料をくれるものです。
決めるのは、あなたです。
平均に縛られないための補助輪のような存在だと思ってください。
結論:平均から自由になれば、価格は決められる
相場が分かっても値段が決められないのは、あなたが優柔不断だからではありません。
「正解を探している」から決められないのです。
価格に絶対の正解はありません。
あるのは、
- 相場という目安
- 自分の状況
- 目指す場所
この三つです。
今日、やってみてほしいことがあります。
- 相場を「幅」で確認する
- 低・中・高の三つの価格を出す
- 自分が立ちたい場所を選ぶ
必要なら、ねだんナビで価格帯を確認してください。でも、最後に決めるのはあなたです。
平均から少し距離を置いて、自分の基準で値段を決めてみてください。
その価格は、あなたの努力と時間を守るためのものです。
まずは、平均に合わせるのをやめることから始めましょう。
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