子育て・家事と制作を両立する働き方
子育てや家事をしながらminne・Creema・BASEで販売する作家向けに、制作・出品・SNSを無理なく回す時間管理と受注調整の考え方を紹介します。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -限られた時間では、制作・出品・SNSを同じ日に詰め込まず役割を分ける
- -早朝・昼寝中・夜の短時間作業は、向いている作業を決めておくと続けやすい
- -家族の協力や受注タイミングの調整も、作家活動を続けるための大切な仕組み
子育て中の作家活動は「時間を増やす」より「迷いを減らす」
子育てや家事をしながら、minne・Creema・BASEでハンドメイド販売を続けるのは簡単ではありません。
作品を作る時間だけでなく、写真撮影、商品説明文、価格設定、梱包、発送、SNS投稿、お客様対応まであります。まとまった時間が取れない日も多く、「今日は何も進まなかった」と感じてしまうこともあると思います。
でも、子育て中の作家活動は、毎日たくさん作業することだけが正解ではありません。限られた時間の中で大切なのは、作業の順番を決めておくことです。
「時間ができたらやる」ではなく、「15分ならこれ」「30分ならこれ」「子どもが寝たらこれ」と決めておくと、短い時間でも手が動きやすくなります。
まずは作業を3種類に分ける
ハンドメイド販売の作業は、まとめて考えると重たく感じます。そこで、最初に作業を3種類に分けてみます。
- 制作する作業
- 販売につなげる作業
- 管理する作業
制作する作業は、裁断、成形、縫製、仕上げ、検品などです。集中力が必要で、途中で手を止めにくい工程もあります。
販売につなげる作業は、撮影、商品登録、SNS投稿、ショップカードの準備、イベント告知などです。作家メモにもあるように、ショップカードを手に取りやすい位置に置いたり、袋にロゴやショップ名を入れたりする工夫は、購入後に思い出してもらうきっかけになります。ネット販売でも同じで、商品画像や説明文、同梱物は「次に思い出してもらうための接点」です。
管理する作業は、在庫確認、材料の発注、価格の見直し、発送準備、売上記録などです。ここを後回しにすると、制作時間を圧迫しやすくなります。
全部を同じ日にやろうとすると疲れます。曜日や時間帯ごとに役割を分けるだけでも、かなり動きやすくなります。
平日のスケジュール例
子育て中は、予定通りに進まないことが前提です。だからこそ、完璧なスケジュールではなく「崩れても戻れる形」を作っておくのがおすすめです。
たとえば、未就学児がいる作家さんなら、こんな流れが現実的です。
朝の15分は、前日に決めた小さな作業だけをします。SNSの下書きを1つ作る、発送先を確認する、今日作るパーツを出しておくなど、頭を大きく使わない作業にします。
子どもの昼寝中や園・学校に行っている時間は、制作の中心にします。ここではSNSを見すぎないことが大切です。集中できる時間が短い場合、1工程だけに絞ると進みやすくなります。
夜は、撮影した写真を選ぶ、商品説明文を少し直す、翌日の発送物をまとめるなど、手を動かしやすい軽めの作業に向いています。疲れている時間帯に価格計算や新作設計を入れると、判断が雑になりやすいので注意したいところです。
早朝作業は「考える仕事」より「決めてある仕事」
早朝に作業する場合、まだ家が静かで集中しやすい反面、使える時間は限られます。ここで毎回「何をしよう」と考えてしまうと、それだけで時間がなくなります。
早朝に向いているのは、前日に準備しておいた作業です。たとえば、裁断済みの布を縫う、パーツを組み合わせる、商品説明文の下書きを清書する、といった作業です。
逆に、新作の方向性を考える、価格をゼロから決める、SNS戦略を見直すといった作業は、早朝に向かないこともあります。判断が必要な仕事は、週に1回だけ時間を取ってまとめて考える方が、日々の負担は軽くなります。
昼寝中・すきま時間は「途中で止められる作業」にする
子どもの昼寝中や家事の合間は、いつ中断されるかわかりません。だから、途中で止めても困らない作業を置くのが現実的です。
写真の明るさを調整する、商品タイトルを見直す、材料の在庫を確認する、発送用の袋にショップカードを入れておく。こうした作業は、短時間でも積み上がります。
作家メモにあるように、商品を入れる袋にロゴやショップ名を入れると、購入後にも印象が残ります。イベントでは持ち歩いてもらうことで宣伝にもなりますし、ネット販売でも開封時の記憶に残りやすくなります。こうした準備は、制作とは別のすきま時間に回すと負担が分散します。
SNSは毎日投稿より「販売導線」を決める
ハンドメイド 主婦 副業として販売していると、SNSまで毎日しっかり運用するのは大変です。InstagramやX、Threads、Pinterestなど、全部を完璧に回す必要はありません。
まず決めたいのは、どこに来てほしいのかです。minneの商品ページなのか、Creemaのショップなのか、BASEの新作ページなのか。導線が決まっていないと、投稿しても販売につながりにくくなります。
SNSの内容も、毎回きれいな完成写真でなくて大丈夫です。制作途中、梱包前、素材選び、再販予定、イベント準備など、日々の作業の中に投稿の種はあります。
ただし、時間がない時期は「見られる投稿」より「買える状態」を優先した方がいい場合もあります。商品ページが整っていないままSNSだけ頑張ると、せっかく興味を持ってもらっても購入につながりません。
受注タイミングは生活に合わせて調整する
在宅ワーク 制作の良さは、自分のペースで働けることです。ただ、受注制作を常に開けていると、家族の予定や子どもの体調不良と重なったときに苦しくなります。
受注販売をしている場合は、受付日や発送目安をあらかじめ決めておくと安心です。
「毎週月曜に受注を締める」「発送日は火曜と金曜にまとめる」「オーダー受付は月に数日だけにする」など、自分の生活に合わせて区切りを作ります。お客様にとっても、いつ届くかがわかる方が安心です。
また、急ぎ対応を標準にしないことも大切です。急ぎ対応をするなら追加料金を設定する、または対応できる時期だけ受ける。家事や子育ての時間を削って無理に対応し続けると、制作そのものが続かなくなります。
家族の協力は「お願い」より「共有」から始める
家族に協力してもらいたいと思っても、「手伝って」と言うだけでは伝わりにくいことがあります。ハンドメイド販売は、外から見ると趣味に見えやすいからです。
まずは、何にどれくらい時間がかかるのかを共有してみます。1作品を作る時間、撮影や発送にかかる時間、売上から材料費や手数料を引いた利益。数字で見えると、家族も状況を理解しやすくなります。
お願いする内容も、制作そのものではなくて構いません。発送に行く間だけ子どもを見てもらう、イベント前日の夕食を簡単にする、週1回だけ作業時間を確保する。具体的な協力の方が、家族も動きやすくなります。
商品数を増やしすぎない勇気
時間がない作家さんほど、商品数を増やしすぎないことも大切です。minne・Creema・BASEすべてに出品している場合、在庫管理や説明文の更新だけでも手間がかかります。
作家メモにも、あまり多くのモールに出店しすぎると管理が大変になるという視点があります。商品数が多くないうちは、無理に販路を広げるより、主力商品を育てる方が現実的です。
また、すべての商品を完全に手作業で作る必要があるかも見直せます。たとえば、ショップカードやステッカーなどは外注を使う選択肢もあります。作品の価値が下がるわけではなく、作家本人が手をかけるべき部分に時間を残すための工夫です。
価格は「短い時間で作れるか」だけで決めない
子育て中は、制作時間が細切れになります。そのため「時間がかかってしまうから安くしづらい」「主婦の副業だから高くしていいのかな」と迷うこともあります。
でも、価格は作業時間だけで決めるものではありません。材料費、販売手数料、梱包資材、発送準備、撮影、SNS、試作、失敗分のコストも含めて考える必要があります。
ネットショップで売れないからといって安くしすぎると、あとで委託販売やイベント出店をしたときに手数料を吸収できなくなることもあります。限られた時間で続けるからこそ、利益が残る価格にしておくことは大切です。
「手に取りやすい商品」と「利益を支える商品」を分ける考え方も役立ちます。低価格の商品は知ってもらう入口にし、時間のかかる主力作品はきちんと利益が出る価格にする。全部を同じ役割にしないことで、無理の少ない販売設計になります。
両立のゴールは、毎日完璧にこなすことではない
ハンドメイド 子育て 両立で大切なのは、毎日同じペースで頑張ることではありません。
子どもの体調、園や学校の行事、家事、家族の予定、自分の疲れ。生活は日々変わります。その中で続けるには、作業量を固定するより、優先順位を決めておく方が役に立ちます。
今週は制作を進める週。来週は撮影と出品を整える週。月末は価格や売上を見直す週。そんなふうに波を作っても、作家活動は続けられます。
制作できない日があっても、ショップカードを補充した、商品説明を1つ直した、材料を確認した。それも販売を支える仕事です。
子育てや家事と両立しながら販売を続けるには、時間の使い方だけでなく、無理のない価格設計も欠かせません。限られた制作時間で利益が残る価格になっているか見直したいときは、ねだんナビの価格診断ページで一度確認してみてください。
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