ハンドメイドの相場ってどう見ればいい?
価格分布・中央値の読み方をやさしく解説。ねだんナビの結果を見るといろいろな数字が並んでいます。
価格分布・中央値の読み方をやさしく解説
ねだんナビの結果を見ると、いろいろな数字が並んでいます。
最安価格 最高価格 中央値 価格分布グラフ
最初に見たとき、少し戸惑う方もいるかもしれません。
「結局どの数字を見ればいいの?」 「中央値が正解の値段なの?」 「価格分布ってどう読めばいいの?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では、ねだんナビの結果をどう読み取ればいいのかを、できるだけシンプルに説明します。
難しい分析をする必要はありません。
「どこを見ればいいのか」 「その数字が何を意味しているのか」
それだけ分かれば、価格を考えるときのヒントになります。
まずは「みんなの販売価格」を見てみる
まずはこちらのページを開いてみてください。
https://nedan-navigator.jp/market
このページでは、41万件以上のハンドメイド商品データをもとに、カテゴリごとの価格傾向を見ることができます。
カテゴリごとに、
・低価格帯 ・高価格帯 ・よく設定されている価格(中央値) ・価格分布
などが表示されます。
では、それぞれの数字が何を意味しているのかを見ていきましょう。
低価格帯の見方
まずは「低価格帯」です。
例 低価格帯:¥800
この数字を見ると、
「こんなに安いの?」 と驚くこともあると思います。
でも、ここで大事なことがあります。
低価格帯は、必ずしも参考にすべき価格ではありません。
なぜなら、低価格帯には次のようなケースが含まれることが多いからです。
・お試し価格 ・在庫処分 ・趣味販売 ・価格をまだ調整していない古い商品
つまり、低価格帯は
「このカテゴリでは、ここまで安い商品もある」
という市場の下限を示しているだけです。
目標価格として考える必要はありません。
高価格帯の見方
次に「高価格帯」です。
例 高価格帯: ¥7,500
この数字は、そのカテゴリで確認できる最も高い価格帯を示しています。
もちろん、すべての商品がこの価格で売れているわけではありません。
ただし、この数字から分かることがあります。
それは
この市場では、ここまで高い価格も成立している
ということです。
作家によっては、
・ブランド性 ・デザイン ・素材 ・制作時間
などを理由に、高めの価格帯で販売している場合もあります。
つまり、市場には
思っているより広い価格幅がある
ということが分かります。
よく設定されている価格(中央値)の見方
次に「よく設定されている価格」です。
例 よく設定されている価格:¥2,300
よく設定されている価格とは、
データを並べたときに ちょうど真ん中にくる価格です。
半分の商品がこの価格より安く、 もう半分の商品がこの価格より高い。
そのため、よく設定されている価格は
市場の中心あたりの目安
としてよく使われます。
ただし、ここで一つ大事なことがあります。
よく設定されている価格は正解の価格ではありません。
あくまで「参考の位置」です。
作品によっては、
・中央値より少し上 ・中央値付近 ・中央値より下
など、さまざまな価格戦略があります。
なので、
「中央値に合わせなきゃ」
と考える必要はありません。
むしろ、
よく設定されている価格に対して自分はどこに立つのか
を考えることが大事です。
一番見てほしいのは「価格分布」
ねだんナビの中で、一番ヒントが多いのが価格分布です。
このグラフでは、
どの価格帯に どれくらいの商品があるのか
を見ることができます。
例えば、
「0円〜2000円の価格帯が最も多い(全体の43%)」
といったように、
多くの作家がどこに価格を置いているのか
が分かります。
ここを見ることで、
市場には
・低価格帯 ・中心価格帯 ・高価格帯
のような「帯」があることが見えてきます。
価格は一つの数字ではなく、帯の中にあるものです。
価格は「当てるもの」ではない
値段を決めるとき、
「正しい価格を当てなきゃ」
と思ってしまうことがあります。
でも実際の市場を見ると、
価格は一つではありません。
多くの場合、いくつかの価格帯が存在しています。
だから大事なのは、
「正解を当てること」
ではなく、
どの位置に立つかを決めること
です。
ねだんナビのシンプルな使い方
おすすめの使い方を一つ紹介します。
①中央値を確認する ②価格分布を見る ③主な価格帯を把握する ④自分の作品の位置を考える
その上で、
・少し低めの価格 ・中央値付近 ・少し高めの価格
の3つの候補価格を考えてみてください。
こうすると、感覚だけで決めるよりも、落ち着いて価格を考えられるようになります。
最後に
ハンドメイドの価格を決めるのは、簡単なことではありません。
高すぎないか。 安すぎないか。
そんな不安は誰でも感じます。
ねだんナビは、「この価格が正解です」と言うツールではありません。
市場を見えるようにして、
判断材料を増やすためのツール
です。
最安、最高、中央値、価格分布。
それぞれの意味が分かると、価格を見る目が少し変わります。
まだ見たことがない方は、ぜひ一度、自分のカテゴリを見てみてください。
思っていたより、市場の幅は広いかもしれません。
そしてそのことが、価格を決めるときの安心につながると思います。
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