ハンドメイド販売手数料比較|手取り早見表
minne、Creema、BASE、委託販売の手数料を比較し、販売価格ごとの手取りを早見表で整理。利益が残りやすい販売先を考える材料に。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -販売先ごとの手数料率をそろえて見ると、同じ価格でも手取りは大きく変わる
- -ネット販売は手数料だけでなく集客力、管理負担、振込条件も含めて判断する
- -委託販売を見据えるなら、最初から手数料に耐えられる価格設計が必要
ハンドメイド販売手数料は「売れた後」に効いてくる
ハンドメイド作品の価格を決めるとき、材料費や制作時間は意識していても、販売手数料まで細かく見ていないことがあります。
minne、Creema、BASE、委託販売。どれも作品を届けるための大切な販売先ですが、同じ3,000円で売れても、手元に残る金額は同じではありません。
特にハンドメイド販売では、作品単価が数百円から数千円のことも多く、手数料の数%が利益に直結します。さらに送料、梱包材、ショップカード、イベント出店費、広告費なども重なると、「売れているのに残らない」という状態になりやすくなります。
この記事では、代表的な販売先ごとの手数料をざっくり比較し、販売価格ごとの手取り目安を整理します。
比較する販売先と手数料の考え方
ここでは、ハンドメイド作家が使うことの多い販売先を次の4つに分けて考えます。
- minne:販売手数料を約10.56%として計算
- Creema:販売手数料を約11%として計算
- BASE:決済手数料とサービス利用料を合計して約6.6%+固定費40円として計算
- 委託販売:委託手数料を30%または40%として計算
実際の手数料は、契約内容、プラン、カテゴリ、キャンペーン、振込条件などで変わることがあります。この記事の表は「価格を考えるための目安」として見てください。
また、ここでいう手取りは「販売価格から販売手数料を引いた金額」です。材料費、梱包費、送料、振込手数料、広告費、イベント出店費などは含めていません。
つまり、表の金額がそのまま利益になるわけではありません。
販売価格ごとの手取り早見表
販売価格ごとに、手数料を差し引いた後のおおよその手取りを見てみましょう。
| 販売価格 | minne 約10.56% | Creema 約11% | BASE 約6.6%+40円 | 委託30% | 委託40% |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 894円 | 890円 | 894円 | 700円 | 600円 |
| 1,500円 | 1,342円 | 1,335円 | 1,361円 | 1,050円 | 900円 |
| 2,000円 | 1,789円 | 1,780円 | 1,828円 | 1,400円 | 1,200円 |
| 3,000円 | 2,683円 | 2,670円 | 2,762円 | 2,100円 | 1,800円 |
| 5,000円 | 4,472円 | 4,450円 | 4,630円 | 3,500円 | 3,000円 |
| 8,000円 | 7,155円 | 7,120円 | 7,432円 | 5,600円 | 4,800円 |
| 10,000円 | 8,944円 | 8,900円 | 9,300円 | 7,000円 | 6,000円 |
こうして並べると、ネット販売同士では数十円から数百円の差に見えます。一方で、委託販売は手取りの差がかなり大きくなります。
たとえば3,000円の商品なら、minneやCreemaでは2,600円台が手取りの目安ですが、委託40%では1,800円です。そこから材料費や梱包費を引くと、利益はさらに小さくなります。
minneとCreemaは「手数料+集客力」で見る
minneとCreemaは、ハンドメイド作品を探しているお客さんが集まりやすい販売先です。すでに購入意欲のある人が検索してくれるため、作家側がゼロから集客する負担を減らせる面があります。
手数料だけを見ると、BASEより高く感じるかもしれません。ただし、モール内検索、特集掲載、レビュー、フォロー機能などが購入につながることもあります。
特に始めたばかりの作家さんにとっては、「自分の作品がどんなキーワードで見られるか」「どの価格帯が反応されるか」を知る場所としても使いやすいです。
ただし、安くしすぎるのは注意が必要です。ネットショップで売れないからと価格を下げると、あとで委託販売やイベント出店をしたときに、手数料や出店費に耐えられなくなることがあります。
BASEは自由度が高い分、自分で集客する力が必要
BASEは、自分のブランドのネットショップを持ちたい作家さんに向いています。ショップの見せ方、導線、世界観を作りやすく、リピーターに直接案内しやすいのが魅力です。
手数料だけを見ると、販売価格によってはminneやCreemaより手取りが多くなりやすいです。特に単価が上がるほど、固定費40円の影響が小さくなります。
一方で、BASEは出店しただけでお客さんが自然に来る場所ではありません。SNS、ブログ、イベント、ショップカードなどから自分で流入を作る必要があります。
マルシェやイベントで商品を入れる袋にロゴやショップ名を入れておくと、持ち歩いてもらう間の宣伝になります。ショップカードも手に取りやすい位置に置いておくと、後日BASEのショップを見に来てもらうきっかけになります。
BASEは「販売場所」というより、「自分の店」として育てる感覚に近いです。
委託販売は手取りが減るが、実物を見てもらえる
委託販売は、手数料30〜50%程度で契約するケースが多く、ネット販売より手取りは少なくなりがちです。
それでも委託販売には、実物を見てもらえる強みがあります。写真では伝わりにくい質感、サイズ感、色味、軽さ、着け心地を店頭で感じてもらえるからです。
また、店舗の雰囲気や客層と合えば、自分では出会えなかったお客さんに届くこともあります。
ただし、委託販売をするなら「委託手数料を引いても利益が残る価格」になっているかを先に確認しておきたいところです。
たとえば、原価900円の商品を3,000円で販売する場合を考えます。委託40%なら手取りは1,800円。そこから原価900円を引くと、残りは900円です。制作時間、納品作業、値札づけ、梱包、交通費まで考えると、十分とは言えないかもしれません。
委託販売は悪い選択ではありません。ただ、価格をネット販売の感覚だけで決めると苦しくなります。
利益が残りやすい販売先はどこか
手数料だけで比べると、BASEが有利に見える場面があります。次にminne、Creema、そして委託販売の順で手取りが少なくなりやすいです。
ただし、販売先選びは手数料の低さだけでは決められません。
売れやすさ、見つけられやすさ、リピーター化しやすさ、管理のしやすさ、ブランドの見せ方。これらも利益に影響します。
たとえば、minneやCreemaで月に10個売れる商品が、BASEでは月に1個しか売れないなら、手数料が低くても総利益は伸びません。逆に、SNSからの流入が強く、リピーターが多い作家さんなら、BASEのほうが利益を残しやすいこともあります。
委託販売も同じです。手数料は高くても、店舗でファンが増えたり、高単価作品が動いたりするなら、十分に意味があります。
複数モールに出すときの注意点
minne、Creema、BASE、委託先、イベント販売。販売先が増えるほど、在庫管理と価格管理は難しくなります。
特に一点ものや少量制作の作品は、同じ商品を複数の場所に出していると、売り切れ反映が遅れてトラブルになることがあります。
販売先を増やす前に、次の点は決めておくと安心です。
- どの販売先をメインにするか
- 同じ価格で販売するか、販売先ごとに価格を変えるか
- 送料込みにするか、送料別にするか
- 委託販売でも利益が残る最低価格はいくらか
- 在庫数をどこで管理するか
商品数が多くなってきたら、在庫管理システムを検討するのも一つの方法です。ただ、作品数が少ないうちは、無理に仕組みを増やすより、表計算や販売先を絞るほうが管理しやすいこともあります。
手に取りやすい商品と利益商品を分けて考える
すべての商品で同じ利益率を狙う必要はありません。
イベントやマルシェでは、まず知ってもらうための手に取りやすい商品があると、ブースに立ち止まってもらいやすくなります。小さなステッカー、チャーム、ミニアクセサリーなどは、初めてのお客さんとの接点になります。
一方で、作家として継続するには、利益率をしっかり確保する商品も必要です。
「入口の商品」と「利益を支える商品」を分けて考えると、価格設定に幅が出ます。すべてを安くするのではなく、役割ごとに価格を決めるイメージです。
マルシェでは、遠くから見ても何を売っているか分かるブースにすることも大切です。小さい商品はポップで見えやすくしたり、ショップカードを手に取りやすい位置に置いたりすると、購入まではいかなくても後日のネット販売につながることがあります。
手数料込みで価格を決める
販売価格を決めるときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。
まず、材料費と梱包費を出します。次に、制作時間に対して自分が確保したい工賃を入れます。そのうえで、販売手数料を上乗せしても利益が残る価格にします。
たとえば、材料費と梱包費が800円、制作工賃として1,200円は残したいなら、最低でも手取り2,000円が必要です。
minneやCreemaで手取り2,000円を残したいなら、販売価格は2,250円前後が目安になります。委託40%で手取り2,000円を残したいなら、販売価格は3,400円前後まで上がります。
この差を見ないまま価格を決めると、販売先を広げたときに急に苦しくなります。
まとめ
ハンドメイド販売手数料は、販売先ごとに大きく違います。
minneやCreemaは、ハンドメイドを探しているお客さんに見つけてもらいやすい一方で、販売手数料を前提にした価格設定が必要です。BASEは手取りを残しやすい場面がありますが、自分で集客する力が求められます。委託販売は手数料が高めでも、実物を見てもらえる価値があります。
大切なのは、「どこが一番安いか」だけで決めないことです。
自分の商品単価、制作数、集客方法、リピーターの有無、委託販売の予定まで含めて、利益が残る販売先を選んでいきましょう。
販売先ごとの手数料を入れて価格を見直したいときは、ねだんナビの価格診断ページで、手取りと利益のバランスを確認できます。
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