Pinterestで売る|ハンドメイド作家の集客活用術
Instagram頼みから抜け出したいハンドメイド作家へ。Pinterestのピン設計・ボード構成・リンク戦略を実例ベースで解説します。検索流入を味方につけて、minneやCreemaのショップへ安定的にお客さまを呼び込む方法をまとめました。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -PinterestはSNSというより画像検索エンジン。投稿が流れず長く読まれ続ける
- -ピンは縦長画像・検索される言葉・ショップへのリンクの3点で設計する
- -ボードはテーマ別に整理し、作品ジャンルと暮らしのシーンを両輪で揃える
Instagramだけに頼ると、なぜしんどくなるのか
ハンドメイドの集客といえばInstagram、という流れはもうずいぶん長く続いています。でも、毎日投稿してもストーリーズを上げても、反応が一部のフォロワーに限られていて、新しいお客さまになかなか届かない。そんな手応えのなさを感じている作家さんは多いのではないでしょうか。
Instagramはタイムラインを流れていくメディアなので、投稿の寿命がとても短いのが特徴です。数時間でほとんど見られなくなり、また次を作らなければいけません。この「投稿し続けないと存在が消える」感覚が、制作の時間を圧迫していきます。
そこで導線としておすすめしたいのがPinterestです。SNSという顔をしていますが、実態は画像検索エンジンに近く、Instagramとはまったく違う性質を持っています。
Pinterestは「流れない」から作家に向いている
Pinterestの最大の魅力は、投稿したピンが流れずに長く残り、検索され続けることです。半年前、一年前に投稿したピンが、ある日突然たくさん保存されて、ショップへのアクセスが増える。そんなことが普通に起こります。
これは、ユーザーが「ハンドメイド ピアス」「ナチュラル インテリア 雑貨」のように、何かを探す目的でPinterestを使っているからです。つまり、最初から買う気・作る気のある人が、自分から作品を見つけにきてくれる場所なのです。
イベントのブース運営でも、遠くから見て何のお店かわからないと人は近寄りません。逆に商品が遠目にもわかれば足を止めてもらえます。Pinterestの検索結果も同じで、一覧にずらりと並ぶサムネイルの中で、ひと目で「これいいな」と思わせる画像が選ばれます。フィードを流すのではなく、見つけてもらう設計に切り替える発想が要になります。
クリックされるピン画像の作り方
Pinterestで結果を出すかどうかは、ピン画像の出来でほぼ決まります。意識したいポイントを整理します。
- 縦長(おすすめは2対3の比率)で作る。Pinterestは縦長画像が大きく表示され、目に留まりやすい
- 作品単体だけでなく、使っているシーンや身につけた様子を入れる
- 画像の中に短いテキストを重ねて、何の作品かひと目で伝える
- 明るく、背景はすっきりさせて作品を主役にする
特にテキストの重ねは効果的です。「春に映えるドライフラワーのピアス」のように、検索されそうな言葉を画像内に入れておくと、内容が一瞬で伝わってクリックにつながります。イベントで遠くからでも見える目立つポップを置くのと同じ考え方です。
ボード構成で「世界観」と「探しやすさ」を両立する
ピンを保存する棚にあたるのがボードです。ここを整理すると、訪れた人がショップ全体の雰囲気をつかみやすくなります。
ボードはテーマ別に分けるのが基本です。作品ジャンルで分ける(ピアス、ブローチ、バッグなど)のに加えて、暮らしのシーンで分けるボードも用意すると幅が広がります。たとえば「ギフトにおすすめの小物」「ナチュラルコーデに合わせる雑貨」といったボードは、作品名で検索しない層にも届きます。
ボード名にも検索される言葉を入れておきましょう。「かわいいピアス」より「大人かわいい 揺れるピアス」のように具体的にすると、それを探している人とつながりやすくなります。
リンク戦略——ピンを「ただの画像」で終わらせない
Pinterestを集客に変える肝は、すべてのピンにリンクを設定することです。リンク先がないと、いくら保存されてもショップへの流れが生まれません。
リンク先はminneやCreema、BASEの該当商品ページにするのが基本です。販売中の作品ならその商品ページ、売り切れや一点ものが多い場合はショップのトップやカテゴリページでもかまいません。大切なのは、ピンを見て気に入った人がワンクリックで購入できる場所にたどり着けることです。
ここで気をつけたいのが、あれもこれもと出店モールを増やしすぎないことです。リンク先の管理が複雑になり、どのピンがどこに飛ぶのか自分でも追えなくなります。まずは主力にしている一つか二つのモールへ素直に誘導するのが、続けやすく結果も見えやすいやり方です。
続けるコツは「Instagramの素材を使い回す」
新しい媒体を始めると聞くと、また負担が増えると身構えてしまいますよね。でもPinterestは、既存の写真を縦長に作り直すだけでも十分始められます。Instagram用に撮った写真を縦長に整え、短いテキストを重ねてリンクを付ける。これだけで一つのピンが完成します。
撮影や投稿の手間を二重にかけるのではなく、一つの素材を複数の場所で働かせる。この発想に切り替えると、Pinterestは制作の邪魔をせず、むしろ過去の投稿が静かに集客し続けてくれる頼もしい存在になります。
どんな作品を前に出すか迷ったときは、利益率の高い主力作品と、手に取りやすく知ってもらうきっかけになる作品を、両方ピンにしておくとバランスが取れます。
集客の入口が広がってきたら、その先で迷いがちなのが価格設定です。検索から来てくれた新しいお客さまにきちんと価値が伝わる値段になっているか、ねだんナビの価格診断で一度確かめてみてください。
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