ハンドメイド帳簿テンプレート|無料Excel売上台帳・経費科目一覧と確定申告
ハンドメイド帳簿テンプレートを無料Excel・スプレッドシート向けに解説。売上台帳8列、経費科目一覧、材料費・送料・手数料・在庫管理、確定申告前の確認、価格診断まで整理できます。
この記事のポイント(読了 約13分)
- -ハンドメイド帳簿テンプレートは、無料ExcelやGoogleスプレッドシートで日付、区分、取引内容、収入、支出、勘定科目、支払方法、メモの8列から始められる
- -売上台帳テンプレートには、入金額だけでなく商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、発送送料を分けて記録する
- -経費科目一覧で、材料費・荷造運賃・支払手数料・消耗品費・外注費の分け方がわかる
- -確定申告では売上ではなく、売上から経費を引いた所得で申告要否を判断する
- -自分の制作時間は帳簿上の人件費にはしにくいが、価格設定では利益として必ず見込む
- -帳簿をつけた後は原価計算表と連携し、作品1点ごとの材料費・梱包材・送料・手数料・利益を確認する
- -無料ExcelやGoogleスプレッドシートでも、売上台帳、経費帳、材料費メモ、在庫管理の土台を作れる
- -帳簿で数字を整理した後は、原価計算記事や価格診断を使って価格を見直すと利益確認がしやすい
ハンドメイド帳簿テンプレートの記入例と経費科目早見表
ハンドメイド帳簿テンプレートは、無料ExcelやGoogleスプレッドシートでも十分に始められます。最初に見るべきなのは、売上台帳に何を書くか、経費科目をどう分けるか、帳簿をつけた後に価格をどう見直すかです。

| すぐ確認したいこと | 使うページ・表 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| 無料Excelの帳簿テンプレートを作りたい | 無料Excel・スプレッドシート帳簿テンプレートの使い方 | 売上台帳、経費帳、材料費メモ、在庫管理に入れる列 |
| 売上台帳の書き方を知りたい | 売上台帳の記入例 | 商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、入金額の分け方 |
| 経費科目一覧を見たい | 経費科目一覧 | 材料費、荷造運賃、支払手数料、消耗品費、外注費の分類 |
| 帳簿から価格を見直したい | ねだんナビの価格診断 | 材料費、送料、手数料を入れて利益の目安を確認 |
| 原価計算表とつなげたい | ハンドメイド作品の原価計算ガイド | 作品1点あたりの材料費、梱包材、送料、制作時間の見方 |
| 経費管理を深めたい | ハンドメイド販売の経費管理ガイド | 月ごとの売上・経費・利益の追い方 |
| 確定申告や開業準備を確認したい | ハンドメイド作家の開業・確定申告ガイド | 開業届、青色申告、確定申告前の準備 |
| 確認したいこと | 帳簿テンプレートで見る項目 | 価格見直しで使う数字 |
|---|---|---|
| 売上台帳の書き方 | 商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、入金額 | 手数料差引後に利益が残るか |
| 経費科目の分け方 | 材料費、荷造運賃、支払手数料、消耗品費、外注費 | 作品1点あたりに配分する原価 |
| ハンドメイド人件費 | 自分の制作時間は帳簿の経費にはしにくい | 価格設定上の利益として見込む |
| 在庫管理 | 未使用材料、制作途中、未販売作品 | 原価率と棚卸しの確認 |
| 帳簿後の価格見直し | 月ごとの売上、経費、手数料、送料 | 原価計算表や価格診断で確認 |
帳簿は確定申告のためだけでなく、価格を見直すための材料にもなります。材料費、梱包材、送料、販売手数料を記録したら、作品1点あたりに配分してハンドメイド作品の原価計算ガイドで利益を確認します。自分の価格が低すぎないか早く見たい方は、帳簿で整理した数字をねだんナビの価格診断に入れると、見直しの目安を作れます。月ごとの経費管理はハンドメイド販売の経費管理ガイド、開業届や確定申告の流れはハンドメイド作家の開業・確定申告ガイドもあわせて確認してください。
無料Excel・スプレッドシート帳簿テンプレートの使い方
ハンドメイド帳簿テンプレートは、まず無料ExcelやGoogleスプレッドシートで始められます。最初に必要なのは、売上台帳、経費帳、材料費メモ、在庫管理、原価計算表への転記に使う列をそろえることです。
| ダウンロード前に決める項目 | テンプレートに入れる列 | 使い道 |
|---|---|---|
| 売上台帳 | 日付、販売先、商品名、商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、入金額 | minne、Creema、イベント販売の売上確認 |
| 経費帳 | 日付、支払先、内容、金額、勘定科目、支払方法、メモ | 材料費、梱包材、送料、手数料の整理 |
| 材料費メモ | 材料名、購入額、数量、使った作品、残数 | 原価計算表への転記 |
| 在庫管理 | 未使用材料、制作途中、未販売作品、概算金額 | 棚卸しと確定申告前の確認 |
| 確定申告前チェック | 年間売上、経費合計、レシート、販売明細、銀行入金 | 確定申告の準備 |
無料テンプレートを作るなら、最初から複雑な関数を入れるより、毎回同じルールで記録できる形にするほうが続きます。自分の制作時間は帳簿上の人件費にはしにくいものの、価格設定では必ず見込む必要があります。作品1点ごとの材料費、梱包材、送料、販売手数料、人件費の考え方はハンドメイド作品の原価計算ガイドで確認できます。
帳簿テンプレート・売上台帳・経費科目一覧の早見表
ハンドメイド作家の帳簿は、最初から会計用語を完璧に覚える必要はありません。まずは「無料テンプレートで何を記録するか」「売上をどう分けるか」「経費を何の科目に入れるか」「作品1点ごとの利益にどうつなげるか」を決めると、ExcelやGoogleスプレッドシートでも続けやすくなります。
| 先に確認するもの | 何がわかるか | 記事内リンク |
|---|---|---|
| 無料テンプレート | 帳簿テンプレートに入れる列、売上台帳と経費帳の分け方 | 無料テンプレートの使い方 |
| 売上台帳サンプル | 商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、入金額の書き方 | 売上台帳の記入例 |
| 経費科目一覧 | 材料費、荷造運賃、支払手数料、消耗品費、外注費の分け方 | 経費科目一覧 |
| 材料費・人件費・在庫管理 | 帳簿に入れる経費と、価格設定で見る制作時間の分け方 | 材料費と在庫の扱い |
| 原価計算との連携 | 帳簿の数字を作品1点あたりの利益確認に使う方法 | 原価計算表との連携 |
無料帳簿テンプレートのプレビュー
このテンプレートは、売上台帳、経費帳、材料費メモ、在庫確認、原価計算表への転記に使える形です。最初は1つのシートで管理し、件数が増えたら売上台帳と経費帳を分けると続けやすくなります。
| 日付 | 区分 | 取引内容 | 収入 | 支出 | 勘定科目 | 支払方法 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/1 | 経費 | 金具を購入 | 1,200円 | 材料費 | 事業用カード | ピアス10点分 | |
| 4/10 | 売上 | Creemaでピアス販売 | 3,200円 | 売上高 | Creema | 商品3,000円+送料200円 | |
| 4/10 | 経費 | Creema販売手数料 | 330円 | 支払手数料 | Creema | 売上から差引 | |
| 4/11 | 経費 | クリックポスト発送 | 185円 | 荷造運賃 | 事業用カード | 送料自己負担分 | |
| 4/30 | 入金 | Creema売上の入金 | 2,685円 | 売掛金回収など | 銀行口座 | 売上・手数料と照合 |
売上台帳では、銀行に入った2,685円だけを売上にしません。購入者が支払った3,200円を売上高として記録し、販売手数料330円と発送送料185円を経費として分けます。この書き方にしておくと、確定申告だけでなく、材料費・人件費・在庫管理を見直すときにも数字を使いやすくなります。
記入例と原価計算表の使い分け
帳簿テンプレートと原価計算表は、似ていますが目的が違います。帳簿は確定申告のために、日付ごとの売上と経費を記録するものです。原価計算表は、作品1点ごとの材料費、梱包材、送料、販売手数料、制作時間を見て、価格設定に使うものです。
| 使う表 | 主な目的 | 入れる数字 | 使うタイミング |
|---|---|---|---|
| 帳簿テンプレート | 確定申告・会計管理 | 売上、材料費、送料、販売手数料、外注費 | 取引が発生した日、月末 |
| 売上台帳 | 販売明細の整理 | 商品代金、送料、手数料、振込額 | minne・Creema・イベント販売の後 |
| 経費帳 | 支出の整理 | 材料費、梱包材、通信費、交通費 | 購入・支払いの後 |
| 原価計算表 | 価格設定・利益確認 | 1点あたりの材料費、梱包材、送料、手数料、制作時間 | 新作の価格を決める前、値上げ前 |
| 在庫表 | 棚卸し・材料管理 | 未使用材料、制作途中、未販売作品 | 月末、年末、確定申告前 |
帳簿を価格設定に活かしたい方は、先にハンドメイド作品の原価計算ガイドを開いておくと、材料費・送料・販売手数料を1点あたりに落とし込みやすくなります。確定申告の経費判断はハンドメイド作家の確定申告|経費にできるもの・できないもの、開業届や青色申告の準備はハンドメイド作家の開業届ガイドもあわせて確認してください。
「ちゃんとやらなきゃ」と思いつつ後回しにしていませんか
ハンドメイド販売を続けていると、いつか向き合うことになるのが確定申告の問題です。「まだそんなに稼いでないし」「趣味の延長だから」と思っているうちに年末を迎え、慌ててレシートの山と格闘する。そんな経験をした作家さんは少なくありません。
この記事では、ハンドメイド作家に特有の経費項目を整理したうえで、日々の帳簿を無理なく続ける方法、売上台帳テンプレートの記入例、材料費と在庫の扱い、freeeやマネーフォワードといった会計ソフトの入力例、そもそも確定申告が必要になるラインまでをまとめます。申告シーズンに入ってから焦るのではなく、今のうちに仕組みを作っておくことが目的です。
作品ごとの価格や利益まで確認したい方は、先にハンドメイド作品の原価計算ガイドも開いておくと、帳簿の数字を原価計算表へつなげやすくなります。申告本番の線引きはハンドメイド作家の確定申告|経費にできるもの・できないもの、開業届や青色申告の準備はハンドメイド作家の開業届ガイドで確認できます。
まず記録する5項目
ハンドメイド帳簿の書き方で最初に決めるのは、毎回同じ形で残す項目です。ExcelやGoogleスプレッドシートで無料テンプレートを作る場合も、次の5項目を固定しておくと、売上台帳・経費帳・原価計算表へつなげやすくなります。
| まず記録する項目 | 書く内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 日付 | 販売日、購入日、発送日、入金日 | 4/10 |
| 取引内容 | 何を売ったか、何を買ったか | Creemaでピアス販売 |
| 収入・支出 | 売上は収入、材料費や送料は支出 | 収入3,200円、支出330円 |
| 勘定科目 | 売上高、材料費、荷造運賃、支払手数料など | 支払手数料 |
| 支払方法・メモ | カード、現金、販売サイト名、作品名、数量 | Creema手数料、4/10販売分 |
売上台帳には入金額だけを書かず、購入者が支払った商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、発送送料を分けて残します。経費帳には、材料費・梱包材・送料・販売手数料・外注費などを同じ科目で記録します。
帳簿をつけた後は、支出を記録して終わりにせず、作品1点ごとの原価率も見直します。材料費、梱包材、送料、販売手数料を価格に反映できているか不安な方は、ねだんナビの価格診断で確認できます。計算式から整理したい場合は、ハンドメイド作品の原価計算ガイドもあわせて使うと流れが作りやすくなります。
無料テンプレートの使い方
ExcelやGoogleスプレッドシートで帳簿を作るなら、最初に「売上台帳テンプレート」「経費科目一覧」「原価との連携」を分けて考えると迷いにくくなります。
| 用途 | テンプレートに入れる項目 | 使い方 |
|---|---|---|
| 売上台帳テンプレート | 日付、販売先、商品名、商品代金、送料、販売手数料、振込手数料、入金額 | minneやCreemaの入金額だけでなく、手数料差引前の売上を残す |
| 経費科目一覧 | 日付、支払先、内容、金額、勘定科目、支払方法、メモ | 材料費、荷造運賃、支払手数料、消耗品費、外注費を毎回同じ分類にする |
| 原価との連携 | 作品名、材料費、梱包材、送料、販売手数料、制作時間、利益 | 帳簿の支出を作品1点あたりに配分し、原価計算表で価格設定に使う |
| 確定申告前の確認 | 年間売上、経費合計、在庫、レシート、販売明細、銀行入金 | 確定申告前に残す項目を月別に確認できる状態にする |
最初に、作家の会計でつまずきやすいポイントを早見表にしました。詳しくは各セクションで解説します。
| 確認ポイント | 結論の目安 |
|---|---|
| 申告が必要になるライン | 給与所得ありは所得20万円超、専業は48万円超 |
| 判断の基準 | 売上ではなく「売上−経費」の所得で判断する |
| 帳簿に必要な情報 | いつ・何に・いくら使ったか(もらったか) |
| 売上台帳 | 商品代金、送料、販売手数料、振込手数料を分けて記録 |
| 経費科目 | 材料費、荷造運賃、支払手数料、消耗品費、外注費など |
| 材料費と在庫 | 購入時に記録し、年末に未使用材料や完成品を確認 |
| 会計ソフト | freee/マネーフォワードが定番。月1回の振り分けで完成 |
| 申告の種類 | 小規模は白色、所得が増えたら青色(最大65万円控除) |
| 原価計算 | 帳簿の数字を原価計算表に転記して、1点あたりの利益を見る |
| 人件費 | 自分の制作時間は経費ではなく、価格設定上の利益として考える |
帳簿に記録する項目一覧
ハンドメイド作家の帳簿では、売上だけでなく、材料費・送料・販売手数料・梱包資材・外注費まで分けて記録します。minneやCreemaなどの販売サイトでは、購入者が支払った金額と、実際に作家の口座へ入金される金額が一致しないことがあります。販売手数料や決済手数料が差し引かれるためです。
| 帳簿に入れる項目 | 記録する内容 | よくある例 |
|---|---|---|
| 売上 | 商品代金、送料として受け取った金額 | minne売上、Creema売上、イベント販売の現金売上 |
| 材料費 | 作品制作に使う材料の購入費 | 生地、パーツ、レジン、金具、糸、接着剤 |
| 梱包資材 | 発送や納品に使う資材 | 箱、OPP袋、緩衝材、テープ、ショップカード |
| 送料 | 発送時に支払った配送費 | クリックポスト、宅急便、定形外郵便 |
| 販売手数料 | 販売サイトに支払う手数料 | minne手数料、Creema手数料、BASE手数料 |
| 決済手数料 | クレジットカード決済などの手数料 | 決済サービス利用料 |
| 外注費 | 業者や外部の人に依頼した費用 | シール印刷、台紙印刷、撮影依頼 |
| 広告宣伝費 | 販売促進のための費用 | SNS広告、チラシ、ショップカード |
| 旅費交通費 | イベント出展や仕入れの移動費 | 電車代、駐車場代、搬入時の交通費 |
| 通信費 | 事業で使う通信費の一部 | スマホ代、Wi-Fi代の事業使用分 |
自分の制作時間を「人件費」として帳簿上の経費にすることは、個人事業では基本的にできません。ただし、価格設定では制作時間を無視すると利益が残りません。帳簿では実際に支払ったお金を記録し、価格計算では「材料費+手数料+送料+梱包材+制作時間に見合う利益」を見る、と分けて考えると整理しやすくなります。
作品ごとの価格を決めるときは、帳簿の支出をそのまま眺めるだけでは足りません。1点あたりに材料費や梱包材を配分し、販売手数料と送料を差し引いても利益が残るかを確認します。原価計算の詳しい計算式や原価計算表の作り方は、ハンドメイド作品の原価計算ガイドで解説しています。本記事では、確定申告に使う帳簿と会計ソフトへの記録に集中して整理します。
経費科目一覧|ハンドメイド作家がよく使う勘定科目
帳簿で迷いやすいのは、「この支出を何の科目に入れるか」です。完璧な名称にこだわりすぎるより、同じ種類の支出を毎回同じ科目に入れることが大切です。
| 支出の内容 | 勘定科目の例 | メモに残すとよい内容 |
|---|---|---|
| 生地、パーツ、金具、レジン液 | 仕入高または材料費 | 作品名、用途、数量 |
| 箱、OPP袋、緩衝材、テープ | 消耗品費または荷造運賃 | 梱包用、イベント用など |
| クリックポスト、宅急便、定形外郵便 | 荷造運賃 | 注文番号、発送先の区分 |
| minne、Creema、BASEの手数料 | 支払手数料 | プラットフォーム名、対象月 |
| 振込手数料、決済手数料 | 支払手数料 | 入金日、対象売上 |
| ショップカード、台紙、シール印刷 | 広告宣伝費または消耗品費 | 販促用、梱包同封用 |
| 撮影背景、照明、小物 | 消耗品費または備品 | 商品撮影用 |
| イベント出展料 | 広告宣伝費または販売促進費 | イベント名、開催日 |
| 電車代、駐車場代、搬入費 | 旅費交通費 | 行き先、目的 |
| 業者への印刷依頼、撮影依頼 | 外注費 | 依頼先、納品物 |
同じ梱包資材でも、発送に直接使う箱や緩衝材は荷造運賃、ショップカードやロゴ入り袋は広告宣伝費または消耗品費として扱うことがあります。大事なのは、あとから見返したときに「何のための支出か」が分かる状態にしておくことです。
帳簿テンプレートの記入例
ハンドメイド帳簿テンプレートは、最初から複雑に作る必要はありません。無料のスプレッドシートでも、日付・取引内容・収入・支出・勘定科目・支払方法・メモがそろっていれば、売上台帳と経費帳の土台になります。
| 日付 | 取引内容 | 収入 | 支出 | 勘定科目 | 支払方法 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/1 | パーツショップで金具を購入 | 1,200円 | 材料費 | 事業用カード | ピアス10点分 | |
| 4/5 | OPP袋を購入 | 660円 | 消耗品費 | 事業用カード | 梱包用 | |
| 4/10 | Creemaで作品を販売 | 3,200円 | 売上高 | Creema | 商品3,000円+送料200円 | |
| 4/10 | Creema販売手数料 | 330円 | 支払手数料 | Creema | 売上から差引 | |
| 4/11 | クリックポストで発送 | 185円 | 荷造運賃 | 事業用カード | 送料自己負担分 | |
| 4/30 | Creema売上の入金 | 2,685円 | 売掛金回収など | 銀行口座 | 4/10販売分の入金 |
最後の「入金」行は、会計ソフトを使う場合に売上明細と銀行入金を照合するための考え方です。スプレッドシートだけで管理する小規模な段階では、売上・手数料・送料を分けて記録しておけば、確定申告前の集計がしやすくなります。
帳簿テンプレートを作るときは、販売サイト別にシートを分けすぎないほうが続きます。minne、Creema、イベント販売を同じ表に入れ、メモ欄や支払方法欄で区別すると、月末の集計が単純になります。
売上台帳の記入例
帳簿は複雑な形式でなくても、日付・内容・収入・支出・勘定科目・支払方法・メモがそろっていれば、あとから見返せます。エクセルやスプレッドシートで管理する場合は、次のような列を作っておくと会計ソフトへ移すときも迷いにくくなります。
| 日付 | 内容 | 収入 | 支出 | 勘定科目 | 支払方法 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/1 | パーツショップで金具を購入 | 1,200円 | 材料費 | 事業用カード | ピアス10点分 | |
| 4/5 | OPP袋を購入 | 660円 | 消耗品費 | 事業用カード | 梱包用 | |
| 4/10 | Creemaで作品を販売 | 3,200円 | 売上高 | Creema | 商品3,000円+送料200円 | |
| 4/10 | Creema販売手数料 | 330円 | 支払手数料 | Creema | 売上から差引 | |
| 4/11 | クリックポストで発送 | 185円 | 荷造運賃 | 事業用カード | 送料自己負担分 |
テンプレで大事なのは、売上と経費を1行にまとめすぎないことです。たとえばCreemaから2,685円が入金された場合でも、帳簿上は「売上3,200円」「販売手数料330円」「送料185円」のように分けておくと、売上規模と経費の内訳が見えるようになります。入金額だけを売上にしてしまうと、年間売上や販売手数料の実態が分かりにくくなります。
1件販売したときの記帳例
たとえば、Creemaでアクセサリーを1点販売したケースを考えます。商品代金が3,000円、購入者から受け取った送料が200円、材料費が700円、梱包材が80円、発送時の送料が185円、販売手数料が330円だったとします。
| 日付 | 内容 | 収入 | 支出 | 勘定科目の例 |
|---|---|---|---|---|
| 4/10 | Creemaで作品を販売 | 3,200円 | 売上高 | |
| 4/10 | 販売手数料 | 330円 | 支払手数料 | |
| 4/10 | 発送送料 | 185円 | 荷造運賃 | |
| 4/10 | 使用した材料 | 700円 | 仕入高または材料費 | |
| 4/10 | 梱包材 | 80円 | 消耗品費または荷造運賃 |
この例では、購入者から受け取った金額は3,200円ですが、販売手数料・送料・材料費・梱包材を引くと、手元に残る利益は1,905円です。ここに制作時間や撮影、出品作業の手間もかかっています。帳簿をつける意味は、税金のためだけでなく「この価格で本当に利益が残っているか」を確認することにもあります。
minneやCreemaの入金明細では、月ごとにまとめて振り込まれることがあります。その場合も、販売明細を見ながら「売上」「販売手数料」「振込手数料」を分けて記録しておくと、後で原価計算や確定申告をするときに迷いにくくなります。
売上・材料費・送料・販売手数料の仕訳例
会計ソフトを使う場合でも、どの取引をどの科目に入れるかの考え方は知っておくと安心です。簿記の細かい形式を完璧に覚える必要はありませんが、ハンドメイド販売では次の4つを分けるのが基本です。
| 取引 | 入力する金額 | 勘定科目の例 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 作品が売れた | 購入者が支払った商品代金+送料 | 売上高 | 入金額ではなく、手数料差引前の金額で見る |
| 材料を買った | 材料の購入金額 | 仕入高または材料費 | 制作に直接使うもの |
| 発送した | 実際に支払った送料 | 荷造運賃 | 購入者から受け取った送料とは分ける |
| 販売手数料が引かれた | プラットフォーム手数料 | 支払手数料 | minne、Creema、BASEなど |
| 梱包材を買った | 箱、袋、緩衝材など | 消耗品費または荷造運賃 | 継続的に使う梱包資材 |
| 外注した | 印刷や撮影などの依頼費 | 外注費 | 請求書や領収書を保存する |
たとえば「商品代金3,000円、送料200円、販売手数料330円、発送送料185円」の販売なら、売上高は3,200円、支払手数料は330円、荷造運賃は185円として分けて入力します。口座に入る金額だけを見ると2,685円ですが、帳簿では売上と経費を分けることで、正しい所得と利益率を確認できます。
原価計算表との連携
帳簿と原価計算表は、目的が違います。帳簿は確定申告のために、日付ごとの売上・経費・在庫を記録するものです。原価計算表は、作品1点あたりの材料費、梱包材、送料、販売手数料、制作時間を見て、価格設定に使うものです。
| 帳簿の項目 | 原価計算表で使う場所 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 材料費 | 作品1点あたりの材料費 | まとめ買いした材料を何点分に配分するか |
| 梱包資材 | 1件あたりの梱包コスト | 箱、袋、緩衝材、台紙を入れ忘れていないか |
| 送料 | 送料の自己負担分 | 送料込み価格で赤字になっていないか |
| 販売手数料 | 売価に対する手数料 | minne、Creema、委託販売で手数料率が違うか |
| 外注費 | 作品やロットごとの外注コスト | 印刷、撮影、加工依頼を価格に反映できているか |
| 制作時間 | 価格設定上の人件費 | 帳簿の経費ではなく、利益目標として見る |
たとえば、帳簿に「金具1,200円、ピアス10点分」とメモしていれば、原価計算表では1点あたり120円として転記できます。OPP袋660円を100枚入りで買ったなら、1点あたり6.6円です。こうした小さな金額も、販売件数が増えると利益に効いてきます。
自分の制作時間は帳簿上の経費にはしませんが、原価計算表では「2時間かかる作品なら、最低いくらの利益を残したいか」を見るために使います。詳しい計算式や原価計算表の作り方は、ハンドメイド作品の原価計算ガイドで確認できます。
帳簿を数か月つけると、材料費や送料の実績が見えてきます。その数字を原価計算表へ移し、原価率が高すぎる作品、送料込みで利益が薄い作品、制作時間に対して価格が低い作品を見直すと、値上げやセット販売の判断がしやすくなります。自分の価格が適正かを短時間で確認したい場合は、ねだんナビの価格診断で、帳簿で整理した材料費・送料・手数料を入れて確認できます。
材料費と在庫の扱い
ハンドメイド作家の帳簿で見落としやすいのが、材料費と在庫の関係です。材料を買った時点では支出として記録しますが、年末に未使用の材料や販売前の完成品が多く残っている場合は、棚卸しとして在庫を確認する必要があります。
たとえば、12月に生地を30,000円分まとめ買いして、そのうち5,000円分しか作品に使っていない場合、残りの材料は翌年以降に使う在庫として考える場面があります。少額で日常的に回っている材料なら購入時に材料費や仕入高として処理する運用もありますが、高額な材料や大量の在庫が残る場合は注意が必要です。
年末にやっておきたい確認は、未使用の材料、制作途中の作品、完成しているがまだ売れていない作品の金額をざっくり把握することです。細かい判断は販売規模や申告方法によって変わるため、金額が大きくなってきたら税理士や税務署に確認しておくと安心です。
作品1点あたりの材料費をどう配分するか、原価計算表をどう作るかは、ハンドメイド作品の原価計算ガイドで詳しく整理しています。この記事では、帳簿上は「購入した支出」「販売した売上」「年末に残った在庫」を分けて見る、と押さえておけば十分です。
そもそも確定申告が必要になる基準
まず押さえておきたいのは、確定申告の要否は「売上」ではなく「所得」で判断するという点です。所得とは、売上から経費を引いた残りの金額のこと。つまり、経費をきちんと把握しているかどうかで、申告が必要かどうかの結論が変わる場合があります。
会社員やパートをしながらハンドメイド販売をしている方は、所得が年間20万円を超えると申告が必要です。ハンドメイドが本業(専業)の方は、基礎控除の48万円が一つの目安になります。
ここで大事なのは、経費を漏れなく計上すれば所得は下がるということ。「申告しなくていいかも」と判断する前に、まず経費を正しく整理する必要があります。
ハンドメイド作家が見落としやすい経費項目
材料費が経費になることは多くの方が認識していますが、実際にはそれ以外にもかなりの項目があります。以下はハンドメイド販売でよく発生する経費です。
- 材料費(生地、パーツ、レジン、接着剤、糸など)
- 道具・工具(ペンチ、はさみ、グルーガンなど。高額なものは減価償却の対象)
- 梱包資材(箱、緩衝材、OPP袋、テープ、ショップロゴ入りの袋)
- 送料(発送時の実費)
- 販売手数料(minne・Creema・BASEなど各プラットフォームの手数料)
- 決済手数料(クレジットカード決済手数料など)
- イベント出展費(ブース料、搬入費用、交通費)
- 撮影関連(背景紙、撮影ボックス、照明)
- 通信費(Wi-Fi、スマホ代の事業使用分)
- 外注費(ステッカーやショップカードの印刷を業者に依頼した場合など)
- 書籍・学習費(技法書、ワークショップ参加費)
ある作家さんは「商品を入れる袋にショップロゴを入れて、お客さんが持ち歩くことで宣伝にもなるし、帰ってからも思い出してもらえる」と話していました。こうしたブランディング目的の梱包資材も、事業のための支出であれば経費です。同様に、ショップカードの印刷費やSNS用の撮影小物も該当します。
また、すべてを手作りせずにステッカーなどを業者に発注するケースも増えていますが、この外注費も当然経費になります。
複数のプラットフォームに出店している場合、それぞれの手数料体系が異なるため、どこでいくら引かれているのか把握しきれていないこともあります。「管理が大変になるから出店先を絞る」という判断をする作家さんもいますが、出店を続ける場合には月ごとに手数料を集計しておくと、後から慌てずに済みます。
ハンドメイド作家の帳簿の付け方|最小限の手間で続ける手順
帳簿と聞くと身構えてしまいますが、ハンドメイド作家に必要なのは「いつ、何に、いくら使ったか(もらったか)」の記録です。まずはこれだけ押さえれば問題ありません。
記録を続けるコツは、日常の動線に組み込むことです。
一つ目は、支払い手段をなるべく一本化すること。事業用のクレジットカードや電子マネーを決めておけば、明細がそのまま記録になります。現金払いが必要な場面(イベント出展時の交通費など)だけレシートを保管すれば、管理の手間はかなり減ります。
二つ目は、レシートを「その日のうちにスマホで撮る」習慣をつけること。紙のまま溜め込むと紛失や劣化のリスクがあります。撮影した画像をGoogleドライブなどに月別フォルダで保存しておけば、確定申告時に探し回る必要がなくなります。
三つ目は、記帳ツールを使うこと。後述する会計ソフトは銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動取得してくれます。月に一度、未分類の取引を経費項目に振り分けるだけで帳簿が完成します。1日5分の作業を毎日続けるより、月末の30分にまとめたほうが続く、という作家さんも多いです。
freee・マネーフォワードに入力する項目
freeeやマネーフォワードを使う場合、最初から難しい仕訳を手入力する必要はありません。事業用の銀行口座やクレジットカードを連携し、取り込まれた明細に対して「これは材料費」「これは売上」「これは販売手数料」と振り分けていく形で進めます。
| 入力・確認する項目 | freeeでの見方 | マネーフォワードでの見方 | ハンドメイド作家の注意点 |
|---|---|---|---|
| 取引日 | 発生日 | 取引日 | レシート日付や販売日と合わせる |
| 金額 | 収入または支出 | 借方・貸方または収入・支出 | 入金額だけで売上にしない |
| 勘定科目 | 売上高、消耗品費、荷造運賃など | 売上高、仕入高、支払手数料など | 材料費と販売手数料を分ける |
| 取引先 | minne、Creema、材料店など | 摘要・取引先 | 後から検索できる名前にする |
| メモ・摘要 | 内容欄 | 摘要欄 | 作品名、イベント名、用途を書く |
| 証憑 | レシート画像、明細 | レシート画像、明細 | スマホ撮影した画像を残す |
minneやCreemaの売上は、プラットフォームからの入金明細だけでなく、販売明細も確認します。会計ソフトに銀行入金だけを取り込むと、手数料を引かれた後の金額しか見えないことがあります。月次で販売明細を確認し、売上高、販売手数料、振込手数料を分けて補正しておくと、帳簿と実際の利益が近づきます。
材料費は「何に使ったか」が後から分かるように、摘要に「ピアス金具」「キャンドル芯」「レジン液」など具体名を入れておくと便利です。作品別の原価計算表を作る場合にも、このメモが役立ちます。
freee・マネーフォワードの入力例
会計ソフトでは、銀行口座に入った金額だけをそのまま売上にしないことが重要です。たとえばCreemaで商品代金3,000円、送料200円、販売手数料330円、発送送料185円の取引があった場合は、次のように分けて登録します。
| 取引内容 | 金額 | freeeでの登録例 | マネーフォワードでの登録例 |
|---|---|---|---|
| 商品代金+送料 | 3,200円 | 収入取引/売上高/取引先Creema | 売上高/摘要Creema販売 |
| 販売手数料 | 330円 | 支出取引/支払手数料/Creema手数料 | 支払手数料/摘要Creema手数料 |
| 発送送料 | 185円 | 支出取引/荷造運賃/クリックポスト | 荷造運賃/摘要発送送料 |
| 材料購入 | 700円 | 支出取引/材料費または仕入高 | 仕入高または材料費 |
| 梱包材購入 | 80円 | 支出取引/消耗品費または荷造運賃 | 消耗品費または荷造運賃 |
freeeでは「収入」「支出」の画面から取引を登録し、マネーフォワードでは取り込まれた明細に勘定科目を割り当てる流れになります。どちらを使う場合も、販売サイトの明細と銀行入金を照合し、売上高と手数料を分けることがポイントです。
プラットフォームから月末にまとめて入金される場合は、入金1件に対して複数の販売が含まれます。そのまま入金額だけを売上にするのではなく、月次の販売明細を見ながら、売上総額、販売手数料、振込手数料を分けて登録しましょう。
ハンドメイド会計ソフトの選び方|freeeとマネーフォワードを比較
作家の会計を実際にまわすうえで核になるのが、クラウド会計ソフトです。個人のハンドメイド作家の場合、選択肢は実質的にfreeeとマネーフォワードクラウド確定申告の2つに絞られます。どちらも銀行・クレジットカード・一部のネット販売と連携し、確定申告書類まで作成できます。
おおまかな違いを整理すると次のようになります。
| 比較項目 | freee | マネーフォワードクラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 記帳の進め方 | 質問に答える形式で簿記の知識がなくても進めやすい | 取引明細を仕訳に変換する形式で会計の考え方に沿う |
| 自動連携 | 銀行・カード・電子マネーなど対応 | 銀行・カード連携の範囲が広く明細取得が得意 |
| 確定申告対応 | 白色・青色(最大65万円控除)に対応 | 白色・青色(最大65万円控除)に対応 |
| 向いている作家 | 初めて帳簿をつける/簿記が苦手な人 | 取引件数が多い/コストや連携範囲を重視する人 |
選ぶ基準はシンプルで、「会計の用語に身構えてしまうならfreee」「ある程度数字に慣れていて連携範囲やコストを重視するならマネーフォワード」と考えておけば大きく外しません。どちらも一定期間の無料お試しがあるので、自分の取引明細を実際に取り込んでみて、振り分けの画面が使いやすいと感じたほうを選ぶのが確実です。
注意したいのは、安さだけで無料ツールを増やしすぎないことです。エクセル管理や無料アプリを併用すると、結局どこに何を入れたか分からなくなります。会計の情報は1か所に集めるほうが、作家の負担は軽くなります。
白色申告と青色申告、どちらを選ぶか
確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。
白色申告は事前届出が不要で、帳簿も簡易的なもので済みます。「まだ売上が小さい」「とりあえず初めて申告する」という段階なら、白色申告から始めるのが現実的です。
一方、青色申告は事前に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要がありますが、最大65万円の特別控除を受けられるという大きなメリットがあります。年間所得が大きくなってきたら、切り替えを検討する価値は十分あります。開業届や青色申告承認申請書を出すタイミングは、ハンドメイド作家の開業届ガイドで整理しています。
どちらを選ぶにしても、日々の記録を残す習慣があれば対応できます。「今年こそちゃんとやろう」と毎年思う方は、まず月に一度、30分だけ経費の整理に充てる時間を決めてみてください。
ハンドメイドの人件費はどう考えるか
ハンドメイド作家の会計でよく迷うのが、自分の制作時間を人件費として帳簿に入れてよいのかという点です。個人事業では、自分自身に給料を払って経費にすることは基本的にできません。帳簿に入れる経費は、実際に外部へ支払ったお金が中心です。
ただし、価格設定では人件費の考え方が必要です。たとえば1点の制作に2時間かかる作品を、材料費だけを見て安く販売すると、売れているのに生活に必要な利益が残らない状態になります。帳簿上は経費にできなくても、価格を決めるときは「1時間あたりいくらの利益を残したいか」を考える必要があります。
家族や外部の人に梱包、制作補助、撮影、デザインなどを依頼し、対価を支払った場合は扱いが変わります。継続的な雇用なのか、単発の外注なのかで勘定科目や必要書類が変わるため、金額が大きくなる場合は税理士や税務署に確認しておくと安心です。
制作時間を価格に入れる具体的な考え方は、ハンドメイド作品の原価計算ガイドの原価計算表で確認できます。帳簿では実際の支払いを記録し、価格設定では制作時間に見合う利益を乗せる、と分けておくと判断しやすくなります。
確定申告前の確認項目
確定申告の直前に慌てないためには、年末から申告前までに「売上」「経費」「在庫」「証拠書類」を確認しておくことが大切です。特にハンドメイド販売では、販売サイトの入金額だけを見ていると、手数料や送料の記録が抜けやすくなります。
| 確認項目 | 見る場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 年間売上 | minne、Creema、BASE、イベント売上台帳 | 手数料差引前の売上総額で確認する |
| 販売手数料 | 各販売サイトの明細 | 月ごとに合計して支払手数料に入れる |
| 送料 | 発送サービスの明細、レシート | 購入者から受け取った送料と実際の送料を分ける |
| 材料費 | カード明細、通販購入履歴、レシート | 作品用か私用かが分かるメモを残す |
| 在庫 | 未使用材料、制作途中、未販売の完成品 | 金額が大きい場合は棚卸しを確認する |
| レシート・明細 | 月別フォルダ、会計ソフトの証憑 | 紙だけでなく画像やPDFも保存する |
| 家事按分 | 家賃、通信費、電気代など | 事業使用分の根拠を説明できるようにする |
この確認を月1回できていれば、確定申告前の作業はかなり軽くなります。年に1回まとめて行う場合でも、販売サイトの年間明細、銀行口座、クレジットカード明細、レシート画像の4つをそろえるところから始めると整理しやすくなります。
確定申告本番で迷うのは「経費にできるかの線引き」
帳簿を1年回し終えると、次に出てくるのが「これは経費にしていいのか」という線引きの悩みです。自宅作業スペースの家賃按分、撮影機材、SNS用に買ったタブレット、家族と兼用の通信費——どこまでが事業の経費か、自信を持って判断できる作家さんは多くありません。
このあたりの具体例別の経費判断は、ハンドメイド作家の確定申告|経費にできるもの・できないものでケース別にまとめています。本記事で「帳簿を整える土台」と「会計ソフトの選び方」を押さえたら、次は「申告本番での線引き」を確認しておくと、確定申告シーズンを慌てずに迎えられます。逆に、まだ帳簿の付け方や会計ソフト選びに迷っているなら、本記事の手順を先に固めておくと、申告本番の判断がぐっと楽になります。
経費の把握は価格設定にも直結する
経費の記録は確定申告のためだけでなく、自分の作品の利益構造を理解するためにも役立ちます。
材料費は把握していても、手数料・送料・梱包材まで含めた「1点あたりの実質コスト」を計算したことがない作家さんは意外と多いです。ある作家さんは「ネットショップで売れないからと安くしてしまったら、委託販売の手数料で利益がほとんど残らなかった」と振り返っていました。こうした失敗は、経費の全体像を把握していれば防げるものです。
帳簿の数字を価格設定に使うときは、材料費だけでなく、梱包材、送料の自己負担分、販売手数料、決済手数料、イベント出展費の配分まで見る必要があります。ただし、この記事の中心は会計・確定申告に必要な記録です。作品別に利益を確認したい方は、ハンドメイド作品の原価計算ガイドの原価計算表に、この記事で整理した帳簿の数字を転記すると流れが作りやすくなります。
帳簿をつける習慣は、適正な価格設定の土台にもなります。自分の作品にかかっているコストを数字で把握したうえで価格を考えたい方は、ねだんナビの価格診断も活用できます。
帳簿を整えた後は、原価計算、確定申告、開業届の順に確認すると迷いにくくなります。作品1点ごとの利益はハンドメイド作品の原価計算ガイド、月ごとの経費管理はハンドメイド販売の経費管理ガイド、開業届と確定申告の流れはハンドメイド作家の開業・確定申告ガイド、経費にできるもの・できないものはハンドメイド作家の確定申告|経費にできるもの・できないもので確認してください。
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