ペット向けハンドメイド販売|需要の伸びと価格設定の特徴
首輪・犬服・おやつ入れなど近年伸びるペットジャンル。サイズオーダーへの対応や安全配慮、minne・Creemaでの価格設定のコツを、ハンドメイド作家向けに整理しました。需要の背景から値づけの考え方まで具体的に解説します。
この記事のポイント(読了 約8分)
- -ペットジャンルは「家族向け」需要として伸びており、サイズや安全性で差別化しやすい
- -サイズオーダーや安全配慮は手間がかかる分、価格に正当に反映してよい
- -利益率重視の商品と、手に取りやすい入口商品を組み合わせて設計する
ペットジャンルが伸びている背景
ここ数年、minneやCreemaでペット向けの商品を見かける機会が増えました。首輪、犬服、おやつ入れ、お散歩バッグ、誕生日用のバンダナ。ジャンルとして広がっているのには理由があります。
ペットを「家族の一員」として迎える人が増え、自分の子に着せたいもの、使わせたいものへのこだわりが強くなっています。既製品では物足りない、サイズが合わない、うちの子の雰囲気に合う色や柄がない。そうした「ちょうどいいものがない」という気持ちが、ハンドメイドへの需要につながっています。
人間向けのアクセサリーや雑貨と比べると、ペットジャンルはまだ作り手の数が相対的に少なく、ニッチなニーズが残っています。小型犬専用、シニア犬向け、特定犬種の体型に合わせた服など、絞り込むほど「これを探していた」という人に届きやすいのが特徴です。
「作りたいもの」より「ほしいもの」を探す
ペット用品は特に、飼い主さんのリアルな困りごとから商品が生まれます。胴回りが標準サイズと合わない、留め具が外れやすい、洗い替えがほしい。こうした声は、自分の頭の中だけでは出てきません。
SNSやイベントで「どんなペット用品があったら嬉しいですか」と直接聞いてみるのが近道です。キャンペーンの応募フォームにアンケート欄を設けて、ほしい商品を尋ねるのも有効です。飼い主さんは自分の子の話を喜んで教えてくれることが多く、そこから次の商品アイデアが自然と集まります。
作りたいものを作るのではなく、自分や身近な誰かが本当にほしいものを作る。この順番を意識するだけで、在庫が動きやすくなります。
サイズオーダーと安全配慮は価格に反映していい
ペットジャンルで価格設定が難しいのは、サイズオーダーと安全配慮という、手間のかかる要素が絡むからです。
体のサイズは個体差が大きく、採寸のやり取りや型紙の調整に時間がかかります。口に入れても安全な素材か、肌に触れて刺激にならないか、誤飲しやすいパーツがないか。こうした確認や素材選びは、目に見えにくいけれど確実にコストです。
ここで起きがちなのが、手間を価格に乗せきれないまま「これくらいかな」と安く出してしまうことです。サイズオーダーへの対応や安全への配慮は、飼い主さんが求めている価値そのものです。そのための時間と気づかいは、遠慮せず価格に含めて構いません。
価格設計のときは、次のように手間の出どころを分けて考えると整理しやすくなります。
- 定番サイズの既製品:手間が読めるので利益率を確保しやすい
- サイズオーダー品:採寸・調整の手間をオーダー価格として上乗せ
- 入口商品:バンダナやおやつ入れなど、手に取りやすく知ってもらうきっかけになるもの
全サイズに無制限で応じようとすると、対応の手間で利益が消えてしまいます。定番サイズを数種類そろえ、それ以外は明確にオーダー価格として分ける。この線引きが、消耗しないための土台になります。
利益率の商品と「入口」の商品を組み合わせる
ペット用品は、価格帯の幅を持たせやすいジャンルでもあります。しっかり利益を取る犬服やオーダー首輪と、気軽に試せるバンダナやステッカー。この二層を用意しておくと、初めての飼い主さんが手に取りやすくなります。
すべてを手作業で抱え込む必要もありません。たとえば犬のイラスト入りステッカーのようなグッズは、業者に頼んでもそこまで高くなく、知ってもらうきっかけの商品として活躍します。利益率重視のものと、入口になる手に取りやすいものを意識的に分けておくと、商品ラインナップに自然なメリハリが生まれます。
ネットショップで売れないからと安易に値下げをすると、後で委託販売などの手数料が乗ったときに利益が残らなくなります。価格は「下げる」前に、組み合わせと見せ方で調整する。この発想を持っておくと、消耗戦になりにくくなります。
イベントでは「遠くから見える」が勝負
ペット用品はイベントとの相性がよく、愛犬・愛猫連れのお客さんが集まりやすい場でもあります。出店するなら、ブースの見せ方を意識したいところです。
遠くから見て何のブースか分からないと、お客さんは近寄ってきません。どの角度から見ても何かしらの商品と目が合うように並べ、小さい商品はポップで遠くからでも分かるようにします。人が少し集まると「何だろう」と気になって見る人が増えますが、溜まりすぎると見えないと諦められてしまうので、遠くからでも商品が分かる配置が効いてきます。
商品を入れる袋にショップ名やロゴを入れておくと、持ち歩く間が宣伝になり、帰宅後も思い出してもらえます。ショップカードは手に取りやすい位置に置き、SNSをフォローしてくれた方にはおまけを添えるのも、ペット好き同士のつながりが広がりやすいこのジャンルでは効果的です。作家同士のコミュニケーションも大切にしておくと、困ったときに助け合えたり、お客さんとの会話で話題にできたりします。
値づけに迷ったら、まず相場を知る
ペットジャンルは伸びている一方で、サイズや安全配慮という手間が価格に反映されにくく、値づけに迷いやすい分野です。自分の商品が相場の中でどの位置にあるのかを一度つかんでおくと、自信を持って価格を決められます。似た商品の価格帯を確認し��いときは、ねだんナビの価格診断で今の値づけを見直してみてください。
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